君 の 膵臓 を たべ たい 感想 文。 【読書感想文】君の膵臓をたべたい/住野よるを読んで

『君の膵臓をたべたい』の感想と解説。タイトルの意味を理解して号泣。

君 の 膵臓 を たべ たい 感想 文

感想 まず、タイトルで重々しいかんじを想像していたけど、だいぶ爽やかな感じでした。 ヒロインの女の子(咲良)がキャラクターもあいまって、テンポよく進んで行くところが読みやすくてよかったです。 ほかの方の感想を読んで、「ラノベっぽい」と多数書かれていましたが、確かにと思います。 そんな感じの読みやすさ。 なので、普段小説を読まない人にもおすすめできるライトさでした。 物語中盤から泣きっぱなし 意外と早い段階から泣き始めました。 咲良が亡くなること自体はしょっぱなからわかっているのですが、その死に対する涙というよりも、その死を目前にした咲良と対峙している、主人公の少年の心の変化と成長に涙したような感じでした。 この手の人が死んでしまう系の小説は、 『生と死』がテーマになっていることが多くて、生きているって素晴らしい、生きているうちに周りの人に愛を伝えよう。 みたいな結論のものが多い気がするのですが、、 君の膵臓を食べたいは少し違っていて、 『死はすべての人に平等』ということと、『人は共存することで、人間になる』というテーマだったと思います。 これは、いままで読んできた悲しい系の小説とは一線を画しているように思います。 これ系は大体読み終わったあと、どよーんと暗くなってもっと毎日を大切に生きねば・・・みたいになることが多いのですが、意外と清々しい爽やかな気持ちになったのが意外でした。 主人公の男の子の名前 作中でずっと、主人公の名前が出てこないというのが斬新でした。 【地味な同級生くん】だったり、【仲良しくん】だったり、相手との関係性でどう思われているか、が名前のところに当てはまってくる、という表現が面白かったです。 読み進めていくとわかるのですが、この小説の軸として 『人は一人では生きていけない、周りと共存することで生きている』というテーマがあります。 そのテーマにそって、周囲の人の見え方によって自分は変わっていくというのを表現していたのではないかと思います。 究極の関係性 咲良と少年は形式的には恋人同士にはならないで物語は終了します。 なので涙と感動の、史上最高の愛みたいなのを感じたい人にとってはちょっと物足りない小説だと思います。 でも、恋人という形が究極なのかと聞かれるとそうでもなくて、この二人にとってはこの付き合ってはいない、形式に囚われた形ではない、なんの肩書きもないけどお互いがお互いを必要としている、そんな関係性がむしろ究極なのだと思いました。 実写版について まだ、実写版見ていません。 どう映像化されているのか気になります。 主人公の名前を呼ばないところ。 原作では高校生で完結している物語を20代後半(おそらく)までどう続けるのか、が気になるところです。 映画館で見るかは悩みどころですが、、 タイミングがあえば見ようと思います。 そのほか 作風が似ている、という訳ではないですが、なんとなくアサイリョウとか好きな方は読みやすいのではないかと思います。 若い作家さんという共通点があって、なんとなく作品の空気感だったり、出てくる登場人物のいまっぽさが似ているのかもしれないです。 冒頭にも書きましたが、ページ数も少ないですしテンポよくさらっと読めるので、気になっている人は読んで損ないと思います。

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住野よる『君の膵臓をたべたい』読書感想文

君 の 膵臓 を たべ たい 感想 文

少年と少女が病によって引き離される、その悲痛な感情を結末に置いた物語 確かに泣けるかもしれないけれど、逆に言えば「読者を泣かせる」ためだけの物語というものだと予想したんです。 しかし、この「君の膵臓をたべたい」はそんな浅はかな作品ではありませんでした。 生きるということ 小説「君の膵臓をたべたい」を通じて、わたしは「生きるということ」について考えさせられました。 それも、ただの「自分の命もいつなくなるかわからない (から今を大切に生きよう)」というメメントモリ的な反省だけではありません。 作中で、余命少ないヒロイン・桜良は 「人と心を通わせることこそ生きるということ」 だと主人公に語りかけます。 その言葉に、人との関わりを避けてきた主人公はハッとさせられるのですが、同時に読んでいた私にもその言葉は響いてきました。 ただ命があって、24時間を過ごすことだけが一日を生きるという事ではない 主人公は、桜良と過ごした4カ月こそが「生きている時間だった」と気づきます。 『そんなふうに、いつかこの世を去る私は今を【生きる】ことができているのだろうか?』 わたしは即座に「YES」と言えませんでした。 そして、自分も本当の意味で生きていきたいと思ったんです。 小説「君の膵臓をたべたい」はただのエンタメ作品ではなく、読者に強く語り掛けてくる作品だと感じました。 恋愛関係を超えた特別な関係 ヒロインの桜良が亡くなり、その遺書でもある「共病文庫」を主人公が読む場面では、涙が止まりませんでした。 れは単に「実は両想いだったことを遺書で初めて知ったから」なんてチープな展開のせいではありません。 この遺書の場面に来るまでの「君の膵臓をたべたい」は 『主人公の男の子の物語』 でした。 根暗で地味で人と関わりたがらない男の子が、明るく行動的な女の子と出会って変わっていく。 主人公は作中で「彼女と出会って人間性も日常も死生観も変わった」と心の中で回想しています。 実際に読んでいても、余命少ないにも関わらず弱さを見せず最後まで強く生き抜いた桜良の一貫性に対し、主人公は彼女との出会いによってどんどん人間性が変化していきました。 うんうん しかし、遺書の場面で初めて明かされた桜良の本音を知って、この考えは変わりました。 「君の膵臓をたべたい」は 『主人公と桜良の物語』だったんです。 2人はそれぞれに正反対の人間性を持っていて、だからお互いに憧れて、お互いを必要としている。 そこに恋愛感情がゼロだったのかと言われればそうではなかったでしょうが、それよりも2人は「尊敬・憧れ」によってつながっていました。 こんなに純粋でまぶしい人間関係が他にあるでしょうか。 そして、そんなに特別な関係だった2人が永遠に別れなければならない痛みとはどれほどだったのでしょうか。 感情を自分の中に押し込める生き方をしてきた主人公が桜良の母親の前で泣き叫ぶ場面では、まるでその悲痛な咆哮が聞こえてくるようで涙が止まりませんでした。 「君の膵臓をたべたい」 初見では度肝を抜かれるこのタイトル。 序盤では膵臓を患っている桜良が「同物同治 (患っている部分と同じ部位を食べることで病気が治る)」の考えから、冗談としてこの言葉を口にします。 そして、この言葉が再度登場するのはクライマックスの場面。 示し合わせたわけでもないのに、お互いがお互いへの感謝と尊敬の念を込めて「君の爪の垢を煎じて飲みたい」ならぬ「君の膵臓をたべたい」というメッセージを送り合います。 この符号にはもう、号泣しかありませんでした。 「読後、きっとこのタイトルに涙する」というキャッチコピーは本当でした。 結末への感想 こんなに悲しいお話なのに、結末が爽やかに描かれていた点はすごく好みでした。 桜良の喪失から1年後、拒絶されていた桜良の親友と苦労の末友達になって桜良の墓参りをする。 墓地から去ろうとする2人の耳に「うわははっ!」と特徴的な彼女の声が聞こえた気がする。 非常にすっきりとした爽やかな読後感で本を閉じることができました。 行き先の名称などはことごとく伏せられているのですが、読んでいる人(特に福岡県民)には丸わかりです。 博多駅に着き、ラーメンを食べて太宰府天満宮へ。 2日目に行ったのはキャナルシティ。 実際に知っている場所が細かに描写されているというのは、なんだか嬉しい気分になります。 そんなわけで、特に福岡に詳しいという人にはおススメです! まとめ 以上、実写映画化される小説「君の膵臓をたべたい」のネタバレ感想でした! 私の買った本を見てみると、発売1年未満なのに第32刷! なんと現在50万部を突破しているそうです。 そんな話題作を読んでみた感想はというと……号泣必至の感動作! イメージだけで敬遠するのはもったいない!と声を大にして言いたいほど胸に来る物語でした。 映画版ももちろん楽しみですが、ぜひ小説でも読んでほしいです。 とても読みやすく、ストーリーに引き込まれてどんどんページが進むので、一気読みもできちゃいます。 未読の方は、ぜひ騙されたと思ってお試しください。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。 U-NEXTなら初回登録から31日間無料! もらえるポイントを使えば、最新作でも 課金なしで見ることができます。

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『君の膵臓をたべたい』:住野よる【感想】|桜良の本心を知った時、彼の心を満たしたものは一体・・・

君 の 膵臓 を たべ たい 感想 文

感想 まず、タイトルで重々しいかんじを想像していたけど、だいぶ爽やかな感じでした。 ヒロインの女の子(咲良)がキャラクターもあいまって、テンポよく進んで行くところが読みやすくてよかったです。 ほかの方の感想を読んで、「ラノベっぽい」と多数書かれていましたが、確かにと思います。 そんな感じの読みやすさ。 なので、普段小説を読まない人にもおすすめできるライトさでした。 物語中盤から泣きっぱなし 意外と早い段階から泣き始めました。 咲良が亡くなること自体はしょっぱなからわかっているのですが、その死に対する涙というよりも、その死を目前にした咲良と対峙している、主人公の少年の心の変化と成長に涙したような感じでした。 この手の人が死んでしまう系の小説は、 『生と死』がテーマになっていることが多くて、生きているって素晴らしい、生きているうちに周りの人に愛を伝えよう。 みたいな結論のものが多い気がするのですが、、 君の膵臓を食べたいは少し違っていて、 『死はすべての人に平等』ということと、『人は共存することで、人間になる』というテーマだったと思います。 これは、いままで読んできた悲しい系の小説とは一線を画しているように思います。 これ系は大体読み終わったあと、どよーんと暗くなってもっと毎日を大切に生きねば・・・みたいになることが多いのですが、意外と清々しい爽やかな気持ちになったのが意外でした。 主人公の男の子の名前 作中でずっと、主人公の名前が出てこないというのが斬新でした。 【地味な同級生くん】だったり、【仲良しくん】だったり、相手との関係性でどう思われているか、が名前のところに当てはまってくる、という表現が面白かったです。 読み進めていくとわかるのですが、この小説の軸として 『人は一人では生きていけない、周りと共存することで生きている』というテーマがあります。 そのテーマにそって、周囲の人の見え方によって自分は変わっていくというのを表現していたのではないかと思います。 究極の関係性 咲良と少年は形式的には恋人同士にはならないで物語は終了します。 なので涙と感動の、史上最高の愛みたいなのを感じたい人にとってはちょっと物足りない小説だと思います。 でも、恋人という形が究極なのかと聞かれるとそうでもなくて、この二人にとってはこの付き合ってはいない、形式に囚われた形ではない、なんの肩書きもないけどお互いがお互いを必要としている、そんな関係性がむしろ究極なのだと思いました。 実写版について まだ、実写版見ていません。 どう映像化されているのか気になります。 主人公の名前を呼ばないところ。 原作では高校生で完結している物語を20代後半(おそらく)までどう続けるのか、が気になるところです。 映画館で見るかは悩みどころですが、、 タイミングがあえば見ようと思います。 そのほか 作風が似ている、という訳ではないですが、なんとなくアサイリョウとか好きな方は読みやすいのではないかと思います。 若い作家さんという共通点があって、なんとなく作品の空気感だったり、出てくる登場人物のいまっぽさが似ているのかもしれないです。 冒頭にも書きましたが、ページ数も少ないですしテンポよくさらっと読めるので、気になっている人は読んで損ないと思います。

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