ポニョ 解説。 崖の上のポニョ(Ponyo)のネタバレ解説まとめ

「崖の上のポニョ」 裏話が深すぎる!!!

ポニョ 解説

北欧神話およびオペラのワルキューレの物語と人魚姫の話を知らないと、ポニョの話も分かり難いです。 まずは北欧神話の解説。 主神オーディンにはワルキューレと呼ばれる娘たちがいます。 彼女らは戦女神で、戦死した勇者の魂を天国に連れて行くのが使命。 数多くいるワルキューレ達の長女が「ブリュンヒルデ」です。 つまり、彼女には多くの妹がいます。 ブリュンヒルデはオーディンの戒めを破り、人間の勇者と恋に落ちます。 戒めを破り人間の男性と恋に落ちるブリュンヒルデ。 これはポニョのことです。 ポニョの本名はブリュンヒルデ。 ポニョにもたくさんの妹がいます。 ポニョは宗介に会うために魔法を使い津波などの大災害を引き起こします。 可愛い画ですが劇中では大災害が起きています。 つまり「ポニョは死を運んでくる」のです。 魂をあの世に導くワルキューレのようです。 次に人魚姫の物語を。 命を助けた人間の王子を好きになった人魚姫は、魔法により人間の姿を得ますが、声を失い、自らが王子の命の恩人であると主張できません。 人魚姫が運命の相手と気づかない王子は、他の女性と結ばれます。 真実の愛を得られなければ、泡となって消えてしまう、という魔法により人魚姫はその命を終えます。 つまり、男女が真実の愛で結ばれないと、泡になって死んでしまう悲恋物語。 ポニョの両親は相談の結果、ポニョを人間にしようとします。 それは危険な賭けです。 「失敗するとポニョは泡となって消えてしまう」とポニョの父が言うように、真実の愛で結ばれないとポニョは死ぬのです。 ポニョは人魚姫と同じ運命を背負います。 老人ホームの様子を見に行った宗介の母のリサは帰って来ませんでした。 そして、老人たちと共に海中のような不思議な場所にいます。 劇中では大災害が発生していますから、様子を見に行ったリサと老人たちは災害で死亡したか、もしくはそれに相当する特殊な状態にあることが象徴的に描かれているのだと思われます。 だからこそ「不思議な場所」にいます。 これは「あの世に相当する場所」に連れてこられたということ。 ポニョがワルキューレの使命を果たした影響です。 そこで、リサとポニョの母が何やら相談します。 そして、それを遠巻きに見ている老人たちが言います。 「リサさんも辛いだろうに」と。 なぜ、リサが辛いのか?それは「宗介もリサのもとに連れてこられるから」です。 せっかく生き残った我が子が試練を課された後「あの世」に来るのです。 母親にとっては辛い状況です。 宗介とポニョはポニョの父の魔法の波に飲まれて、お婆ちゃんのトキさんと共に「あの世」連れて来られます。 なぜ、トキさんだけ「あの世」に居ないのか?この人、本当は良い人ですが少し偏屈しています。 この性格から、皆と別行動をとったのでしょう。 そのため難を逃れ、そして宗介と出会い、共に波に飲まれ「あの世」に行くことに。 「あの世」で、ついに宗介とポニョが互いの真実の愛を試されます。 ポニョの母が宗介に問います。 「ポニョを愛していますか?」と。 そして、重要な単語を使用し、さらに問います。 ポニョは、『半魚人』です。 それでもポニョを愛しますか?と。 「人魚」と言えば美しいです。 しかし「半魚人」は怪物です。 気持ち悪い存在です。 ポニョは数回、半魚人になりました。 あの姿、若干気持ち悪いでしょう? 劇中で、ポニョは気持ち悪い姿を見せます。 その姿を見た宗介は、どんな反応をしたでしょうか?「気持ち悪い」などとは言いません。 それどころか、キラキラとした目でその姿を見ます。 つまり、宗介は半魚人のポニョを全く嫌いません。 ポニョの母の問いに宗介は当然のように「魚のポニョ、半魚人のポニョ、人間のポニョ、全て好きだ」と。 「自分の彼女の正体が怪物でもかまわない」と言っているのです。 これこそ『真実の愛』でしょう。 その言葉を聞いたポニョの母が宣言します。 世界のほころびが修復されたと。 つまり大災害が去ったのです。 ポニョが真実の愛により泡となることなく人間になり、その魔力が消え、世界は破滅を免れました。 そして皆は「この世」に甦りました。 複数のテーマが見えますが、メインは独自の「死生観」と「真実の愛の物語」かな?真実の愛の物語は人魚姫の引用から明確に描かれています。 また、ワルキューレの引用や大災害から「生と死」を描いているのも分かります。 幼い子供と老人の組み合わせも生と死を思わせます。 しかし、老いや死をネガティブには捉えていないように見えます。 人生の一部としてポジティブに感じられます。 また、ポニョの姿から、死や危機的状況を乗り越える純粋な生命力、という要素も見て取れます。

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崖の上のポニョ

ポニョ 解説

岡田斗司夫です。 ---- 『崖の上のポニョ』解説「グランマンマーレ変身の意味」 じゃあ、『ポニョ』の話に行きます。 『崖の上のポニョ』という作品は、宮崎駿の女性観を真正面から描いた、かなりの問題作だと僕は思っているんですよ。 その中には、ちょっと怖い描写もあるんですけど。 このところ、岡田斗司夫ゼミでは、毎週、都市伝説とか、ちょっと怖い話をやっているので、折角だから今日も「ちょっとエロくてかなり怖い『崖の上のポニョ』」という話をしようと思います。 ・・・ ポニョの母親グランマンマーレというのは、海の中にいる女神みたいな存在であり、フジモトの妻でもあります。 この船の舳先にちっちゃくいるのがフジモトですね。 それに対して、グランマンマーレというのは、すごくデカいんですよ。 まあ、おおらかで優しくて、何事にも動じず、母性の塊のような存在です。 フジモトもグランマンマーレにゾッコンで「あの人に会えると思うと、もうドキドキが止まらない!」とか言います。 ……まあ、その結果、ちょっとドアの建て付けが悪かったということもあって、大災害になるんですけども。 そんなグランマンマーレの初登場シーンというのは、宗介の父親の乗る船小金井丸の下を通るシーンです。 ところで、僕、この映画を3回くらい見たんですけど、『ポニョ』のキャラクターの中で唯一名前が覚えられないのが宗介のお父さんなんですよね。 宗介のお母さんの名前がリサであることは覚えているんですけど、宗介のお父さんは長嶋一茂という声優の名前で覚えてて(笑)。 なぜかというと、この一茂が、もう、一茂っぽさが抜群で良いんですよ。 本当に「家にロクに帰って来なくて、頼りない」というお父さんのキャラクターが、一茂っていう感じなんですよ。 なので、すみませんけど、このゼミの中では宗介のお父さんのことは一貫して一茂と呼びますが、気にしないでください。 グランマンマーレの初登場シーンは、宗介の父親・一茂の船、小金井丸の下を通るシーンなんですけど。 とんでもなく巨大なんです。 一番最初、一茂が「あっ! あれを見ろ!」と言うと、海の彼方から光る波がやって来るのが見えるんです。 その光る波の中に、よく見ると赤い宝石みたいなものが見える。 これが特徴なんですよ。 その光る波が小金井丸の下を通り過ぎる時にわかるんですけど、実は、赤い宝石のように見えたのは、ネックレスなんですね。 つまり、その上に顔があって、ここが首で、ここが胸元。 胸元が凄い開いた服を着ていて、いわゆる女の人の身体でいうデコルテという、ドレスとかを着ている時に見える胸元の肌の部分。 この胸元のところまで、緩いネックレスがあるんです。 この「赤い宝石の部分が盛り上がってる」というのはどういうことかと言うと、グランマンマーレって海の中をほとんど上を向いて海面スレスレを背泳ぎみたいな感じで泳いでいるんですけど、「おっぱいがデカすぎて、そこだけ巨大な波のように盛り上がっている」ということなんですね。 つまり、「波を蹴立てて巨乳がやって来た!」という……まあまあ、宮崎駿はなかなかに描きたいものを描いてるわけですよね(笑)。 僕、このシーンを一番最初に見た時から、なんか変だなと思ってて。 実際に画面を止めて調べてみたら、胸元のネックレスだけ見えたんですよ。 「ということは、やっぱり、あれはおっぱいの位置じゃん! すごいな!」と。 ・・・ ただ、なんか僕、このグランマンマーレという人が、ちょっと怖いんですよ。 というのも、まあ、このカットの1分後くらいなんですけど、フジモトという人間の前に、彼の妻であるグランマンマーレが、バーッと巨大な頭を出すシーンがあるんです。 ところが、フジモトと手を繋いで話すシーンになると、フジモトと同じサイズにいきなり変身するんですね。 この2人の関係は、奥さんの方が旦那を尻に敷いているタイプで。 旦那が「こんなことになってしまったんだ、妻よ」と言うと、「ふんふん。 まあ、それは良いことなんじゃないの?」というふうに、奥さんが報告を聞く。 この時は報告を聞くだけだから、巨大サイズのままなんですよ。 しかし、「ポニョが人間になりたいと言い出してる」とフジモトから聞いた時には、聞くだけでなく、フジモトを説得しようとするんですね。 「それでいいじゃない。 あなた、人間にしてあげましょうよ」と。 そうやって、説得しようという時だけは、急に人間大に変身して、フジモトの手を取る。 それまでは、デカいままで、フジモトとすごく距離を置いてたのに、説得する時にだけ人間大になって、急に手を取って触りに来るという。 「夫を色仕掛けで説得する」という、なかなか大したタマだなと思うんですけど。 そんな、やり手のお姉さんなんですね。 このデカいグランマンマーレが人間大に変身するシーンが、ちょっと僕、すげえなと思ったんですけど。 4コマで分解して見てみました。 なので、一番最初は上手側(画面左側)にいるフジモトに、視線だけを送っているんですね。 次は、この視線の先にいるフジモトから見えている側はそのままで、見えない右側の顔だけが段々と小さくなって行くんです。 ここ、映像が手元にある人は、ぜひ、確認して見て見てください。 顔の右側だけが、いきなり変身を始めて小さくなりますから。 その次が、この3コマ目です。 このコマになると、顔の左右の縮尺は同じなんですけど、ところが、首から下は巨人のままで顔だけ人間大に縮小し始めているので、首の付根の位置とかが、もう、おかしなことになっている。 まだ、首が長いままになっているという。 こういうふうに、すごく丁寧に、この女の人、グランマンマーレのバケモノ性というのを見せているんです。 本当にね、このシーンを見てると「あれ? 一瞬キャラが崩れたかな?」と思うようになっているんですよ。 だけど、こんな重要な女性キャラクターが初登場の時に、それも、振り返りをゆっくり見せるという時に、作画ミスをするはずがないんですね。 この「変身する時に顔の右側から縮み始めて、次に顔だけがすっかり縮んでしまって、首だけが長いような変なプロポーションになって、最後に寄って行く時にグッと全部のプロポーションの辻褄を合わせて行く」というのは、「変身する時に、バケモノな部分を夫にだけは見せないようにしている」ということなんですね。 そして、これを描写することで、観客にだけは、この女性のバケモノ性をわざわざ見せようとしているんですけども。 ---- 記事全文は、下記のnote記事もしくはKindle電子書籍でお読みいただけます(有料)。 『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病 岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病 ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中! AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。 amazon. なお、ニコニコチャンネル「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」(月額2,000円+税)では、テキストのほか、毎週日曜の「岡田斗司夫ゼミ」生放送とゼミ後の放課後雑談、毎週火曜の「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画、過去のニコ生ゼミ動画、テキストなどのコンテンツをアーカイブサイトから自由にご覧いただけます。

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崖の上のポニョ観て意味がわからない人必見!わかりやすくネタバレ考察!

ポニョ 解説

これまで数々の名作を世に送り出してきた宮崎駿監督といえば、言わずと知れたジブリ映画の巨匠ですが、今回はジブリの一つ 「崖の上のポニョ」についてご紹介していきます! 本作は2008年末までの興行収入は155億円、観客動員数1200万人など、ジブリ映画の中でも特に話題になった作品でした。 そんなポニョですが、子供以外に大人でも楽しめるということでしたので、期待に胸を膨らませながらいざ映画を観てみましたが・・・ よく意味がわからない・・・ 直感的には、不思議で面白くて驚きがいっぱいの子供向けのアニメだ!なんて思ってしまいました。 また、結局は主人公(そうすけ)とポニョが結びついて、最後はハッパーエンドだった!という考察でしたが・・・調べているうちにとんでもない事実が発覚したのです。 これはただの恋愛物語ではない・・・と。 そこで今回は、「崖の上のポニョ」を観て何だかスッキリしない方のために、本作のネタバレを個人的な考察も交えながらわかりやすく説明していきますよ〜 目次• 崖の上のポニョって結局何が言いたかったの?? 実際に崖の上のポニョをご覧になった方でしたら、大まかなあらすじは掴めていると思いますが、最後は主人公のそうすけとポニョがキスをして、ポニョが人間に戻るというシーンで終わりましたよね? 物語をボーっと観ていた私なんかは、「これで無事にポニョとそうすけが一緒になった。 めでたしめでたし。 」なんて考えていましたが、実はこの物語には不可解な点がいくつもあるんです。 真面目に映画を観ていた方でしたらピンとくるでしょうが、例えば以下のような出来事ですね。 そうすけが母親(リサ)を呼び捨て• 母親の運転が非常に荒い• 幾多の大波が押し寄せてきたのに、そうすけとリサは無事だった• ポニョがなぜかハム好き• リサの車のナンバーが333• 車椅子生活だった老人が急に走れるようになった• リサの最後のセリフ などなど。 他にも不可解な点はいくつもありました。 特に リサの最後のセリフや急に老人が走り回る展開には、頭の悪い管理人でも???になっていましたから。 実はこの物語・・・ただの恋愛物語などではないんです。 これからちょっと衝撃的なネタバレをお話ししますが、ビックリされないでくださいね。 実はこの物語、 ・・・ ・・・ 死後の世界なんです。 個人的な考察を述べると、厳密に言えば、 物語の後半から死後の世界なんです。 えぇ!?どういうこと??っという反応の方もいらっしゃるでしょうし、ひょっとしたらこの言葉を聞いて不可解だと思っていた点が線になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?? スポンサーリンク ポニョについて、わかりやすくネタバレ考察! つまり、一見すると起承転結になっているストーリーのように見えますが、実は全く違うわけです。 では死後の世界っていうけど、そうすけやリサはいつ亡くなったの??という素朴な疑問ですが、個人的な考察ではあるシーンを境に死後の世界に突入したと感じています。 コチラがそのシーンです。 台風で大雨が降っている中、リサとそういちが猛ダッシュで自宅に帰るシーンですね。 大波が押し寄せている中、なんとかくぐり抜けて一命をとりとめたと思われたかもしれませんが、普通に考えたらあんな無茶振りして無事なわけがないですよね? しかも、あんな大波が押し寄せているのに無傷で無事だなんて・・・いくら物語だとはいえ、やっぱりちょっとおかしいと思っていました。 そして、今作をよく観ていればわかりますが、あの場面を境に不可解な出来事が続出します。 先ほど述べたリサの最後のセリフもそうですが、自宅以外が海に沈んでしまったり、 それでも人間は生還して大勢の人が船に乗り込んでいたり、あの悪天候の中でも、こういち(そういちの父親)が無事だったり・・・など、不思議な現象やキーワードが出てきましたよね? 先ほど物語の後半から死後の世界に突入したと説明したとおり、 実は 物語の後半から登場してくる人物は全員死んでいるということなんです。 なぜ自宅に帰る途中、あれだけ大波が押し寄せているにもかかわらず、無傷なのか• なぜ急に老人が走り始めたのか• そうすけの自宅以外は海に沈んでいたのに、大勢の人が生還していた• なぜかこういち(そうすけの父)が無事だった そうです。 それは要するに、 「すでに死んでいるから」なんです。 すると、不可解な謎が線で結ばれませんか?? そして、本作のキャッチコピーが 「生まれてきてよかった」 ということからも、死後の世界を表現しているということがわかります。 人はいずれは亡くなってあの世に行くということを大人のサスペンス・ドラマのように直接的には伝えず、間接的にやわらかくふわっと伝えている見事な作品だということがわかります。 いや〜奥深いですね!!これだから宮崎駿監督の作品は面白いんですよ。 主人公のそうすけは5歳という設定ですので、5歳の方でも楽しめて、子供にも死後の世界というものをうまく伝えられるように表現している奥深いストーリーなんです。 個人的には、 リサの最後のセリフでちょっと???になりましたが、感の鋭い人は宮崎駿監督がポニョで伝えたかったこと「本質」をすぐに見抜くことができたでしょうね。 むしろ、ぼんやりと観ていそうな子どもたちの方が実は物語の本質を見極めているかもしれませんよ。 子供ってホントに素直ですし、色んなモノを吸収する力がスゴイですので。

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