ミジンコ 浮草。 タマミジンコの増やし方~自宅でできる連続培養法

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ミジンコ 浮草

培養に関する文献 金魚の飼育と繁殖 1970年 写真は1970年代に私が飼育の参考にしていた本。 対象は金魚。 「青水」を良しとし、「定期的な水替え」を維持の基本としている。 消化バクテリアに関する記載は無い。 屋外飼育における冬場の管理方法などは国内淡水魚を飼育する上で今でも参考になる。 ミジンコの培養に関する記述があり、要約すると次の通り。 ・容器は深さ60cm以上のもの。 ・水を入れて水深30~50cmとする。 そのまま数日おいて水が青みを帯びてきた時点で種ミジンコを投入。 大食漢なので増殖のためにはエサの量が重要、不足するエサを補う飼料としてクロレラが有効。 ・突然死は酸素欠乏、栄養分の不足、糞や脱皮殻の堆積などが原因。 定期的な沈殿物の除去が必要 ミジンコ類の大量培養技術の開発 2008年 ミジンコ類の大量培養技術の開発と魚介類幼生への餌料効果に関する研究 [1]が公開されている。 要約すると次の通り。 ・タマミジンコ(モイナ)が餌として優れる 世間で培養されているミジンコには Moina モイナ と Daphnia ダフニア の2種類があり、モイナは1ミリ前後の小型で子持ちの個体を上から見るとタマのように丸いので「タマミジンコ」と呼ばれている。 ダフニアは2ミリ以上になり尻にトゲを持つ。 モイナは魚の飼料に適しており養殖業者によって高密度培養されている。 電照(照明)は必要ない。 ・十分な溶存酸素を確保する エアストーンを沈めてエアレーションする。 論文では水流を抑えたエアレーションを実現するために多重円筒管で構成したエアリフタが紹介されている。 エアレーションしない止水培養では水面に密集し渦を巻くような増殖形態になり、水の容積が無駄になる。 エアレーションしつつ還流させることで水槽全体にミジンコを分布させた高密度培養が可能になる。 ・エサはクロレラを用いる コスト低減を目的に焼酎の蒸留粕やドライイーストを混ぜることもある。 ・培養液として鶏糞水を利用する クロレラだけでは不足する栄養分を鶏糞が補うことで生存率や増殖がよくなる。 ・底部の汚物を定期的に除去する ・ワムシ類など有害生物の侵入に注意する ワムシはミジンコに取り付いて成長を阻害する。 ・タンクを3基用意してローテーションする 産まれたミジンコを適切な条件下で培養すると3日で産仔可能になる。 タンクを3基用意して毎日ローテーションすることで安定した収穫が得られる。 この方法は養殖業者向けのもので、100L以上のタンクを想定している。 一般家庭では100L未満になるから、小さな容器でうまく増やす方法を別に考える必要がある。 ノウハウは誰でも簡単にできて同じ結果が得られるものでなければ意味が無い。 これらの情報をベースにして培養方法の確立に挑戦する。 ミジンコの入手方法 田んぼや池から採取する。 夜間、懐中電灯を使って集める方法が簡単。 水面に光を当てると5分くらいでミジンコが集まってくるので、それをすくう。 田植えが終わった頃(5月)はミジンコをスタートさせるのに最適な時期。 生きているものを直接採集するのが簡単で確実だ。 30年くらい前まではミジンコをそのまま乾燥させてガラスガラスビンに詰めた「乾燥ミジンコ」が市販されていたが今は絶版となっている。 ミジンコはどこの田んぼや池でも採取できる。 写真はあと数日で干上がりそうな休耕田の水溜り。 覗き込むとミジンコがウジャウジャ・・主にダフニア。 採集してきた個体をよく見ると子持ちは少なくほとんどが耐久卵もち。 ミジンコたちは自分たちの住処が干上がるのを察知しているようだ。 培養の実例 培養開始 2013年6月 培養タンクとして60Lのを用意し、屋外培養を開始した。 屋外タンクには次の特性が求められる。 ・強度が高く紫外線による劣化に強いもの ・植物プランクトンを増やすために太陽光がよく当たるもの(広くて浅い容器) プラ舟はこれらの要求を満た最適なな選択肢の一つ。 これを3基用意して、植物プランクトンをまず増やし、種ミジンコ投入、収穫&リセットという形でローテーションする。 写真は60Lのプラ舟を3基設置したところ。 設置場所は日当たりのよい2Fのベランダとした(1Fだとボウフラの温床になりやすい)。 手前の四角い箱はエアポンプやサーモなどの電装品を入れる為の電源BOX。 100均のプラケースの底に穴を開けて下から電線を通したもの。 順調に増えるが、田んぼからの自然採取の為、ダフニアの他にケンミジンコ、カイミジンコ、アオムキミジンコ、ヒメミミズなど、いろんなものが混じっている。 一番厄介なのがカイミジンコ。 捕食されないのでどんどん増えてしまう。 カイミジンコは厄介者なので種の段階で排除すべきだった。 連続培養に成功(2013年7月) 開始から2ヶ月。 努力の甲斐あって家庭でできる中規模培養法を確立できた。 しかし毎日十分な量を確保しようとすると、結構な規模になる。 今のところ定期的なリセットが欠かせないため、連続収穫を得るためには複数のタンクをローテーションしなければならなず、それが規模の拡大を招いている。 2013年7月 稼働中のミジンコ培養容器群。 プラ舟5+バケツ2+(室内2) 総計9基の体制。 毎日安定して餌を確保しようとすると、どうしても大規模になる。 今や、飼いたい魚とどっちがメインなのか、わからない状態。 通年培養に成功(2016年) これまでは秋に耐久卵を採取してクローズし、翌年の春に孵化させていたが、加温設備を整えて通年培養に成功した。 写真は加温培養設備。 雪の降った朝に冬季培養中のミジンコを屋外の景色と共に撮影 2017年1月。 気温が氷点下の時期に動くミジンコを見ることは、これまでなかった。 エアレーションの害と対策~水面エアレーション ミジンコの培養ではエアレーションが害になることが知られている。 強い水流や、気泡の破裂によってミジンコが弱るとされる [1]が、実際に弱るところを見たことが無い。 エアレーションが害になるという話は、脱皮を阻害するためはないか。 すなわち、脱皮のときに水流があると体を傷つけたり損傷を受ける。 セミが脱皮する際も「手伝ってやろう」として手を出すと体を傷つけたり死んでしまうことがある。 強すぎる水流の中で脱皮すれば、脱いでいる途中で殻が引っ張られ、手足が傷つくことが想像付つく。 しかし現実の培養では溶存酸素を増やし、水面に発生する植物プランクトンの膜を防止するためにエアレーションが不可欠になる。 脱皮を阻害せず、水面を波立たせて植物プランクトンの膜を防ぎ、水中の溶存酸素を増やす。 そんな都合のいい方法がないものか。 これについて考え、実験を重ねて「水面エアレーション」を考案した。 水面エアレーションとは、エアーストーンを水中に放り込むのではなく、水面付近に固定する方法。 水面を波立たせることで止水域が増え、溶存酸素が増え、ミジンコの損傷を防ぎ、植物プランクトンの膜を防ぎ、蚊がタマゴを植えつけにくくする効果もある。 培養技術のまとめ 培養の成果をまとめた培養ガイドを公開します。 下記は、メダカや金魚のブリーダ、品種改良に本格的に取組む人のためのガイドです(すみませんが有料です)。 培養資材のまとめ 培養に必要な資材です。 <ミジンコ用飼料> <クロレラ培養資材> <培養機材> ミジンコの培養に最適な黒いプラ船です 屋外で使える耐久性に優れたポンプです。 分岐管とセットのものをお求めください 水質検査に必須の亜硝酸試薬 分岐バルブの防錆保護に使う不乾性パテ。 コンセントまわりにも使えます テトラのスポンジフィルターを埋設することで濾過能力を強化できます 屋外ではシリコン製のエアチューブを使います オーバーフロー防止用のウールマットを固定するために必要なピンチです。 オーバーフロー防止用のウールマットを固定するために必要なピンチです。 ポリカのものよりやや小さくポリバケツに適しています <種ミジンコ、種クロレラ> <関連記事> <参考文献> 1.

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金魚の餌(サラダ)に最適!?ミジンコウキクサ(仁丹藻)の効果!

ミジンコ 浮草

浮かべておくだけで鑑賞の雰囲気をぐっと高めてくれる 浮き草その種類と役割おススメの浮草について思ったことを書いてみます。 も別記事で紹介しています。 ご参考までに・・・・ メダカと水草の関係~浮き草編~コンテンツ• スポンサード 1. メダカ飼育における浮き草(浮草)の役割 をするにあたって水草(今回は浮き草について)は どんな役割をはたしているのでしょうか?まずは観賞面からいうと、メダカは割とベアタンク(何にも入ってない飼育容器)で飼育されている方も多いと思いますが、 浮き草を浮かべているだけで格段に雰囲気が増し。 真っ白い容器、真っ黒い容器、透明な容器などに綺麗な緑色が入るのだから視覚的にその効果は大きいです。 (上の画像は環境によりです。 当店でも販売中) や、 などを入れるとメダカにマッチする和のテイストにぐっと近づけてくれます。 もちろんアマゾンフロッグピットなどを入れると綺麗な熱帯魚が泳いでいるような雰囲気に変わってきますね。 もちろんベアタンクじゃない低床を引いてあったり他の水草を植えてある水槽・飼育容器では良いアクセントとなりよりイメージしている情景に近づけてくれます。 まず、一番のメリットとして水質の浄化・安定でしょう。 日光のよくあたる場所においておけば光合成と水中の養分を吸収し、 どんどん分裂して株を増やしていってくれます。 これはどういうことかというと、 メダカが出す糞などの排泄物に含まれる養分・餌などから水中に排出された メダカにとって有害な物質をかなり吸収してくれるということになります。 もちろん全てを吸収できるわけではないので当然水換えのタイミングがやってきますが、 水質の安定という意味では水替え頻度を落としてくれるといってもいいでしょう。 水質に関しての参照記事はコチラ(大分めだか日和ブログ:) 他にもまだまだメリットはあります。 例えば、メダカが自然に生活している環境にも当然、浮き草・水草は浮いている為、メダカを落ちつかせる効果もあります。 人間だって家具が何一つない部屋だと落ち着きませんよね。 これによってメダカのストレスの軽減にもつながります。 次に 夏場の水の蒸発や水温上昇を抑える・または緩やかにする効果があります。 夏は水もどんどん蒸発していき、日光直撃では水温の上昇も激しくメダカには厳しい環境になってしまいます。 ですが水草や浮草を入れることによって日陰までつくることができるのはメダカにとってはとても良いことです。 もちろん日本産のメダカですのでかなりの高水温にも耐えることもありますがどちらかというと急激な水温の変化には弱いです。 メダカやエビ類の飛び出し予防という点でも威力を発揮してくれます。 ふたをしていない容器だと希にメダカが外へ飛び出してひからびている光景を見かけますよね。 浮き草がうかんでいるおかげで飼育容器の蓋の役目も果たしてくれるわけです。 もちろん完璧に飛び出しを防げるわけでは ありませんが当店で販売している浮草はメダカ飼育にはおススメな浮草・水草ばかりなので是非ご覧ください。 浮草は天然の産卵床としても大変便利です。 浮き草の根元をみてメダカが卵を産み付けているのを確認したらその水草だけ、 他の容器に移せばいいのでとっても簡単に卵を回収できます。 もちろんは便利ですが、見た目を重視して人工の産卵床はどうしても使いたくない場合もありますよね。 そういうときにはオススメの卵回収方法になります。 (最近は、大きくならない当店でも販売中の(上記掲載画像)も人気です) もし、親メダカと同じ飼育容器のなかで産卵・孵化・稚魚の育成をしたいと思っている場合も浮き草の根が稚魚の隠れ家にもなるので稚魚の生存確率はあがることでしょう。 色揚げや健康促進などの効果も期待できます。 もちろんデメリットも多少はあるので大きなものだけ書いておきます。 まずは水中の養分をすってどんどん成長し、水質を安定させてくれるというメリットの反面、簡単に増えすぎる浮き草は(種類によりますが)放っておくと水面を埋め尽くし飼育容器のメダカたちに日光がほとんど照射されてない状態をつくりだしてしまいます。 メダカは日光をあびることによって体に栄養分をつくるということもしていますので全く日光を浴びれない状況になってしまうと元気がなくなり明らかに健康状態・体調に異変が起きます。 ほかにもよく他の浮き草・水草に混入してくる水草で米粒大の小さな水草は少し入っているだけなら小さくてともてかわいいのですが放っておくと凄まじい勢いで繁殖し、 あっという間に水面を埋め尽くしてしまいます。 光合成をしてくれるといったメリットも書きましたが当然夜には植物も酸素を消費するので光合成させない状況で水草だけを密生させていてさら、 エアポンプも入れてない状況だと酸欠に陥る可能性もあります。 水草の種類によってはかなり頻繁に間引きをしないといけないのも大きなデメリットです。 次にいくつか水草を紹介します。 メダカと相性のいい水草・浮き草(浮草)の紹介 ホテイアオイ 3株 まずはからです。 正確には熱帯アメリカ原産の(布袋葵・学名:Eichhornia crassipes)という植物です。 メダカと相性のいい水草としては大変メジャーで有名ですね。 綺麗な青い花も咲かせてくれますので鑑賞価値はとても高いです。 ただ大きいこと枯れると水を汚すことなどのデメリットもあります。 自然の産卵床として使用している人も多いです。 ホームセンターなどでもよく販売しているので欲しい方は探してみましょう。 シダ植物の仲間でとても日本的な和の雰囲気をもった水草でよく増え育成も簡単です。 こちらの写真はオオサンショウモという、一回り大きなタイプですね。 水中にモジャモジャとした値を垂らして養分を吸収しますので水質浄化効果も他の稚魚やエビなどの隠れ家にも最適です。 デメリットとして繁殖力も強いので間引きしてあげないと水面を埋め尽くしてしまうということでしょうか。 簡単に繁殖できるのですが農薬には弱いようで日本の自然では絶滅区危惧種とされています。 ですがその名称のとおりイチョウのような形をした葉がとてもかわいい浮き草ですね。 メダカとは見ための相性は抜群ですね。 ただ小さいのね。 観賞という意味以外ではあまり意味がないかもしれません。 増えてくると間引くのが面倒かもしれませんが見た目はすごくいいと思いますのでオススメです。 15株程度 1パック 5株程度 1カップ 観賞魚飼育の定番とも言える浮き草ですね。 (和名:アマゾントチカガミ、小型化したドワーフアマゾンフロッグピットも販売中です。 )丸いコインぐらいの大きさのはがとてもかわいくどんどん増えてくれます。 もちろん水質浄化・安定効果もあり、水槽にいれて横から鑑賞しても長い根が良い雰囲気をつくりだしてくれます。 ただこちらの種も簡単に増えますので日光がよく当たる状況では放置しておくと水面を埋め尽くしてしまいますのでこまめな間引きが必要です。 観賞用としては定番ですがとてもオススメな浮き草だと思います。 いかがだったでしょうか?まだまだ、語り尽くせない水草・浮き草の魅力もあると思いますが育成してみないとわからないこともいっぱいです。 大分めだか日和ではこれからもどんどん品数を増やしていきますので興味がおありの方はご検討してみて下さい。 それでは長文読んで下さりありがとうございました。 浮き草(浮草)の育て方 浮き草(浮草)の育て方がわからないという方もいるようですが、 浮き草は水中で育つ水草や、水に使った状態で育つ抽水性の植物と比べても、初心者でも育てやすいと思います。 枯らしてしまうという 方は、ほとんどが日光にあたらない、照明の照射が不足しているからではないでしょうか。 育てるのが簡単な浮き草といえど、アクアリウム用でもない普通の家庭用LEDで元気に育てるのは難しいです。 ホテイアオイのなどは特に屋外の太陽光のような強力な光が必要になります。 屋内でホテイアオイを育てる事も出来ますが、植物が育つライトを使ったり、窓際の日当りの良好なところにおいてみたりといった工夫も必要になります。 屋内で浮き草を増やすことができない育てることができないという方はまず、ライトの照射量や光の質を疑うようにしてください。 ほとんどの浮き草は夏の屋外で育つはずです。 夏の屋外で浮き草が 育つということは、やはり違いは日光と室内灯の違い、光の波長や強さ、光の照射時間です。 光の照射、ライトの問題さえ理解できれば浮き草を育てたり、増やしたりすることはとても簡単なんです。

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プロがすすめるメダカのエサ5選!餌のあげ方やタイミングも教えます

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概要、分類 ミジンコ(漢字表記:微塵子)とは広義にはプランクトンとして生活する微小な甲殻類の総称、狭義には鰓脚綱枝角目のミジンコ(Daphnia pulex)という種類を指します。 このページでは前者の広義のミジンコ(以下、ミジンコ類)として扱い、メダカのエサに利用されている タマミジンコ 学名:Moina macrocarpa を中心に、ケンミジンコ、カイミジンコについても触れていきます。 生態、特徴 タマミジンコは日本においては北海道から沖縄の 浅い流れの緩やかな水域、止水域に生息しています。 5mmです。 楕円形が基本的な形ですが、抱卵した雌は卵を背側にある育嚢に保持して膨らむため円形になります。 体色は透明ですが、 溶存酸素量が少ない環境では血中のヘモグロビンが増えるために赤くなります。 先が二つに分かれた長い第2触覚をオールのように動かして遊泳します。 動線は小刻みに波打つ形を描きます。 単為生殖と両性生殖により繁殖します。 単為生殖は本種の生存に適した、安定した環境下で行なわれます。 その環境下では雌のみが存在し、未受精卵が発生して背側にある育嚢で孵化してから体外に産み出されます。 産み出された個体は基本的に全て雌です。 両性生殖は本種の生存に適さない、不安定な環境下で行なわれます。 水質や水温、日照時間に反応し、単為生殖で雄が発生します。 その雄と交尾をして、水質汚濁や低温、乾燥に耐えられる 耐久卵を産みます。 耐久卵は環境が安定すると孵化します。 食性は雑食性で、主に植物性プランクトンや細菌類を餌とします。 正の光走性があり、 明部に集まる習性があります。 メダカの好物、タマミジンコ。 適量を与えていればガンガン成長してたくさん卵を生んでくれるようになります。 自然下でも管理下でもドンと増えてパッと消えるというきまぐれさが気が気ではありませんが、うまく増殖維持をしてメダカたちに喜んでもらいましょう。 ケンミジンコは顎脚綱キクロプス目キクロプス科に属する種類の総称です。 淡水性、汽水性、海水性の種類があります。 淡水では流水域から止水域まで生息しています。 前体部は長楕円形で、後体部は細長い形状をしています。 第1触覚が長く、後端に一対の叉肢をもっています。 動線は大きなギザギザとした形を描きます。 繁殖期はタマミジンコと同様です。 両性生殖でタマミジンコと同様に耐久卵を産むことができます。 一対の卵嚢を後体部につけます。 孵化した幼生はノープリウス幼生、コペポディド幼生を経て成体になります。 食性は動物食の強い雑食性で、主に他のミジンコ類も含む動物性プランクトンを餌とします。 カイミジンコは貝虫綱に属する種類の総称です。 淡水性、汽水性、海水性の種類があります。 タマミジンコと同様の環境に生息しています。 5mmです。 石灰質の左右に分かれた背甲に覆われています。 背甲は背側で接しており、靭帯と閉殻筋で開閉可能です。 殻の隙間から触覚と付属肢を出し、底を歩いたり遊泳したりします。 大きく揺れながら遊泳し、動線は大きく波打つ形を描きます。 繁殖期は上記2種と同様です。 淡水産種の多くは単為生殖と両性生殖が可能な種が多く、タマミジンコと同様の繁殖形態で、耐久卵を産むことができます。 食性は動物食の強い雑食性で、他のミジンコ類を含む動物性プランクトンや動物の死骸を主に、藻類や枯死した植物なども餌とします。 他のミジンコ類と比較して水質悪化への耐性が強く、水質悪化に伴い、他のミジンコ類が死滅し、カイミジンコのみが生き残り大繁殖する傾向があります。 メダカ水槽をずっと放置してるとだいたい増えてるのがこのカイミジンコ。 メダカ水槽に彼らが増え始めると水替え(リセット)のサインだなと理解しています。 メダカのとの関係、相性 タマミジンコと メダカとの関係、相性は良いです。 ミジンコ類の中では殻が柔らかく、摂食と消化がされやすいため、 生餌として最も適しています。 生後1か月以降の体がある程度大きくなった 稚魚、幼魚、成魚の生餌として最適です。 生後1か月までの稚魚には大きく口に入らないうえに、メダカにストレスを与えたり、死滅すると水質悪化の原因になったりするため、 生後1か月以降に与えることを推奨します。 エサとしてのタマミジンコの特徴やその他のエサについては「エサについて」のページをご覧ください。 その他、藻類や細菌類を捕食することから 短期的な水質の改善や急激な水質悪化の予防が期待されます。 長期的には大繁殖の後、 大量死滅が起こる可能性があるため、水質悪化を招く危険性があります。 ちなみに野外でよく春夏に自然とミジンコたちが沸いて増殖しているのがこんなところ(下画像)。 こういう肥の効いた田んぼの隅なんかで水温が上がっている状況だと彼らの渦を巻いている姿を見ることがあります。 水槽内、植物との相性 ミジンコ類と水草との相性は良いです。 水草にとってもミジンコ類にとっても相互の存在はメリットになります。 水草はミジンコ類の休息場所や天敵から逃れるための隠れ家になります。 ミジンコ類の藻類を食べる種類は水草の生育を阻害する藻類を食べます。 タマミジンコとグリーンウォーターとの相性は良くない場合と良い場合があります。 グリーンウォーターの元である藻類が本種に摂食されるため、 水が透明になっていきます。 意図的にグリーンウォーターを使用している水槽には本種を導入しないことを推奨します。 しかし、 透明な水で飼育する場合や本種を飼育、繁殖する場合には相性は良いと言えます。 「放置しててもたくさんのミジンコを維持できる方法ってないの?」とお問い合わせをいただきますがこれはなかなかむずかしいのではと感じます。 もちろん不定期に増えてくるので消滅はしない環境というのまでは作れると思うのですがいつでもメダカの給餌のために一定量を採取できるようにするのは放置していてはむずかしいかもしれません。 池のような大容量の環境であっても給餌なしでは個体数の激減はあります。 維持難易度、維持方法 春夏秋冬別注意点 タマミジンコの維持は比較的容易です。 エサは 生クロレラ(グリーンウォーター)、ドライイースト、プランクトン用人工飼料などです。 給餌量や頻度は生クロレラの場合は水が薄く色付く量を投入し、濃度を維持します。 屋内飼育ではグリーンウォーターを維持、発生させるには光量不足になりがちであるためエサ切れに注意し、同時にクロレラの死滅に伴う酸欠に注意します。 水槽内でイースト菌が生きるため長持ちし、栄養価が高いため、個体数や水量に対して 給餌量が多いと急激な水質悪化や酸欠をもたらす危険性があります。 個体水や水量を考慮して量や頻度の調節をします。 本種は 酸欠に弱いため、 水深は浅めで水面面積が広い容器を使用し、 風通し良く管理します。 エアーレーションは酸素供給に有効ですが、 本種は水流が苦手なため、できる限り使用しないか、弱めのものをいくつか使用することを推奨します。 酸欠状態になると体色が赤くなるため、それを目安に対処します。 春から秋にかけては活動が旺盛で摂食量が多いため エサ切れに注意します。 春は水温の上昇に合わせて給餌量を増やしていき、秋は低下に合わせて減らしていきます。 夏季は過昇温と酸欠に注意します。 冬季は無加温飼育では耐久卵で越冬します。 そのまま春の孵化まで待ちます。 本種の天敵は ヤゴ、ヒドラ、ケンミジンコです。 混入しないように注意します。 混入した場合、ヤゴは駆除します。 ヒドラとケンミジンコは小さく、それらのみを駆除することが困難なため、それらが混じらないようにタマミジンコだけを掬いとって水槽をリセットします。 リセットする際にヒドラやケンミジンコが目に見える形でいなくても、ヒドラの切片やケンミジンコの卵が残ると再発生します。 同じ水槽を使用する場合は、丁寧に洗い流してしっかり乾燥させる作業を何度か行ってから使用します。 また、残したタマミジンコの水からもそれらが発生しないか確認してからリセットします。 ミジンコもメダカ同様エサの与えすぎには注意が必要です。 クロレラもあまり多いと増えにくくなります。 それと餌はきちんと鮮度の良いものを。 傷んだり腐ったりしたものを与えないようにします。 また水が悪いと彼らは増えにくくなります。 適度に換水をし環境を維持します。 繁殖難易度、繁殖方法 タマミジンコの 繁殖は維持をしていると自然に行なわれるため比較的容易です。 繁殖形態は単為生殖と両性生殖です。 エサと溶存酸素が十分にあると繁殖の成功率は高まります。 薄めのグリーンウォーターで管理してエサ切れを起こしにくくしたうえで、併せてその他のエサを与えると生き残りやすくなります。 繁殖して個体数が過密に感じる数になるまで増えてから1か月程度は調子よく維持できます。 その後は親個体の寿命や個体数が増えたことによる環境変化により、急激に個体数が減少したり、全滅したりしやすくなります。 過密になり始めたら新規水槽を立ち上げ、そこに 少数を分けて継代していくことを推奨します。 ミジンコを触った後はしっかり手洗いすること。 他の意図しないメダカ水槽に混入すると混乱の元となることも。 特に孵化したてに近いメダカ水槽に混入すれば育成の妨げとなります。 ミジンコの仲間たち ミジンコ Daphnia pulex オオミジンコ Daphnia magna カブトミジンコ Daphnia galeata オカメミジンコ Simocephalus vetulus ネコゼミジンコ Ceriodaphnia quadrangula オナガミジンコ Diaphanosoma brachyrum ケブカミジンコ Macrothrix rosea マルミジンコ Chydorus sphaericus ゾウミジンコ Bosminia longirostris まとめ ミジンコといってもその種類は多く、それぞれ異なる特徴を持っています。 メダカ飼育でよく見かけるミジンコは、エサとして利用されるタマミジンコ、自然発生や混入するケンミジンコとカイミジンコの3つです。 タマミジンコはメダカのエサとして最も適しています。 ケンミジンコはタマミジンコやゾウリムシの天敵となります。 カイミジンコはエサには適していませんが、水質のバロメーターになります。 目的に応じて投入するミジンコを変えてみるのも良いかもしれません。 タマミジンコの維持と繁殖は比較的簡単ですので、それらを楽しみながらメダカのエサにしてメダカを元気に、そして健康に育てて、さらにはメダカ飼育と切り離して考えることのできない微生物の世界に入ってみるきっかけにしてみてもいかがでしょうか。 誠に恐れ入りますがその旨ご理解いただきご注文をお取りまとめくださいますようよろしくお願い申し上げます。 数量 500円(税込).

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