包茎とは？種類別の原因と治療方法【2018年最新 画像付き完全版】
小貫 大輔 東海大学教養学部国際学科 教授• 「包茎」ってからかわれるのって嫌だよね。 でも、からかってるひと自身も 包茎って何だかわかってないことが多いと思うんだ。 君の場合はどうなのか、ちょっと確認させてくださいね。 君のペニスの皮（包皮）は、ひっぱればツルンとむけるかな？ むいたあとは、また元に戻すことができるのかな？ だとしたら、それは「包茎」じゃないんだよ。 知ってましたか？ 日本では、そういう普通のペニスまで「仮性包茎」ってからかわれることがあるけど、本当は 「仮性包茎＝ペニスの自然な姿」なんだ。 実際、 日本人の70％以上が普段はむけてなくて、亀頭が包皮におおわれている状態みたいだよ。 もし、包皮と亀頭がくっついていて（ 癒着 [ ゆちゃく ]していて）離れないとか、包皮の先っぽが狭すぎてむけないようだったら、泌尿器科に相談するといいよ。 切らなくても、お医者さんの出すクリームでたいがいはむけるようになるらしい。 ただし、自分で無理してひっぱらないで。 血が出たり、包皮の狭いところが輪ゴムみたいに亀頭をしめつけて元に戻らなくなったりするといけないからね。 それとも、包皮はひっぱればツルンとむけるんだけど切ってしまいたいってことなのかな。 それをする人は日本人の4％もいないし、お金もかかるよ。 いわゆる美容整形の手術だから保険はきかないし、相場があってないようなものだからさ。 ところで、日本人の7割が普段はむけてないって言ったけど、じゃあ逆に、手術もしていないのに「むけたままのペニス」の人が何で2割も3割もいるんだって思わないか？ 実は、それって世界の七不思議みたいなもので、学問の対象になるくらいなんだ。 参考になると思うから、自分の経験をシェアするね。 私も高校生のとき、毎日ペニスとにらめっこして「はやくむけたまんまにならないかなー」って思っていたんだ。 いつまでたってもそうならないから、あるとき一念発起して「よし自分でやるぞ。 癖がつくまでむいたままにしてがんばるぞ」って、自分の包皮を訓練することにしたのです。 バレー部に入っていたので、むけたペニスで練習するとこすれて痛かったこと！ でも、3か月ぐらいするとそれにも慣れて、包皮の方もその（むけたままの）ポジションに慣れてくれて、それ以来、40年も皮をむいたままで生活しています。 おかげで皮が短くなってしまって、今ではまたかぶせようとしてもすぐ元に戻ってしまうほどです。 「うらやましいなあ」って思いますか？ でも、どうなんだろう…。 ただ見栄をはってるだけなとこがあって、これがあんまりいいことでもないんだよね。 亀頭は乾いて 角質化 [ かくしつか ]するし、なんだか快感も減ってしまったような気がする。 （いや、ただ齢のせいか？） 私ぐらいの年齢（58歳）になると、むけないで湿潤を保っている人たちのことがうらやましいです。 ヨーロッパの人たちは圧倒的大多数が、大人になっても皮がかぶったままで（包皮で亀頭を保護した形で）生活してるんだ。 自然のままが一番いいって考え方だね。 アメリカでは、衛生を理由に赤ちゃんのときに切ってしまう人が多いんだけど、メスを入れることにはリスクが伴うので、最近は切らない家庭が増えてるそうです。 だって、衛生が心配なら、ヨーロッパみたいに「ペニスを洗う」ことを教えればいいだけだもんね。 学問的には、包皮は重要な性感帯だってこともわかってきてるんだよ。 日本で、切るわけでもないのに「大人になったらむけたままになるものだ」って信じてる人が多いのは、明治期に広まった独特の迷信なんじゃないかな。 坂井 雄貴 亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科• 男の子は赤ちゃんの時はみんな包茎です。 成長するにつれて、少しずつ皮がむけていきますが、それは人それぞれ。 背が高い人や低い人、声が高い人や低い人がいるのと同じで、自然なことです。 ある調査では、中学生でも4割くらいの人が完全には皮がむけない＝包茎だと言われています。 悪いことでも恥ずかしがることでもありません。 もしあなたが皮を引っ張って亀頭が出る（仮性包茎）なら全く心配はいりません。 自分で皮を剥く練習をしてみてもいいですが、優しく少しずつやるようにしましょう。 無理やりむくと、皮が戻らなくなる（かんとん包茎）、剥いた皮が切れて血が出たりあとが残ったりすることがあります。 年齢にもよりますが、全く皮を剥くことができない（真性包茎）、皮が風船のように膨らんでしまってうまくおしっこができないといったことがあるなら、泌尿器科などの病院で相談することをお勧めします。 病院ではステロイドの塗り薬をつけながら剥きぐせをつけたり、それでも難しい場合は手術を行うこともあります。 悩んだり迷ったら、一度相談してみてください。 佐藤 雅信• 包茎手術が人生最大の後悔に･･･。 自分は大学生のときに、成人した記念という意味も込めて包茎手術をしました。 包茎だった時期が長かったこともあって、だいぶ皮が伸びてしまっていて、勃起しても皮が自然には剥けず、なんとなくカッコ悪い感じがしていたので、手術をしようと決意しました。 治療費は、ネットで見た情報では10万円とか15万円と書かれていたので、それくらいならなんとか払えるかと思ってクリニックに行ってみると…。 カウンセラー（？）の方に、「安い手術は出来が悪い」とか、「このイボは取らないとやばい」とか、「亀頭が小さすぎるからコラーゲンを入れたほうがいい」とか、半ば脅されて、金額はどんどん膨れ上がり、、結局治療費は80万円に！ そして、 お金以上に失ったものが、快感です。 亀頭の裏の気持ちいい部分、いわゆる裏筋というところ、そこの一部を切り取られてしまったんです･･･。 性感帯の一部を失うことで、膣内射精障害も悪化し、ほとんど普通のセックスでは射精ができない身体になってしまいました。 今でも、その部分の感覚はほとんど戻っていないし、今後一生戻ることはないでしょう･･･。 お金は頑張って働けば取り返すことはできるけど、失ってしまった性感帯は二度と取り戻すことはできません。 君にはこんな思いをしてもらいたくないから、少し恥ずかしさもあるけど、包茎手術のリスクを、若い人に伝えることが自分の使命と信じて活動しています。 （参考情報：） あれから20年近くたっても、美容医療としての包茎手術の闇はまだまだ根深そうです。 染矢 明日香 セイシルアドバイザー／理事長• そんな風にからかわれたら、きっとショックだったんじゃないでしょうか。 人の外見や身体についてからかうのはセクハラです。 「それ、嫌だからやめて」って言っていいことだし、それでもやめないのであれば、他の人に相談できたらいいと思います。 そして、包茎について。 私の男友達でも、中学生時代にズルむけの男性器になるように、毎日輪ゴムで固定してたという人や、高速バスで自宅から遠い地域で包茎の手術を受け、帰りのバスでは下着がこすれる度に痛みが走る地獄だったという人がいました。 2人とも大人になってから笑い話として話してくれましたが、当時は男友達にも言えなかったと言います。 女性の私からは想像できないような不安を1人で抱えている人もいるんじゃないかと思います。 一方で、正直女の子は「包茎」と言われてもピンとこない子がほとんどだと思います。 「包茎ってなに？だからそれで？」って思う子が多い気がします。 ただ、包茎であるなしにかかわらず、垢がたまっていると性器のニオイが気になるという人もいます。 清潔を保ったり、もし今後性行為をすることがあれば、相手や自分に無理のない性行為をすることが大切だと思います。 性器を含め、あなたの身体はあなたのものです。 あなた自身が、生活に不都合を感じることがあれば、専門家の医師に相談するのも一つだし、別に不都合がなければ自分の身体を大切して生活をしてみてはどうでしょうか。 りえ NPOピルコンフェロー／アメリカに留学中の大学生• ネットや雑誌では、包茎に対してネガティブな姿勢の内容がたくさんあります。 実は、普通のブログサイトに見えても整形外科の宣伝サイトだったりします。 メディアがどう包茎を描写するかに関わらず、 包茎は悪いことではなく、ごく普通のことなんです。 友達がいうことは気にしなくてもいいし、女の子も包茎か包茎じゃないかを気にしないはずです。 包茎は、普通である上、むしろ男性器のデフォルトの状態なんです。 割礼という、包皮を切除する宗教的・文化的儀式の手術をしていない場合、ほとんどの男性の性器は、普段は包皮を被っています。 このように、勃起したり手で包皮を体側に動かすと亀頭を露出できるけど普段は包皮を被っている状態は、「仮性包茎」といいます。 勃起をしても包皮がむけないのは「真性包茎」といいます。 どちらも、 毎日入念に優しく石鹸かお湯で洗って、清潔に保つことを心がけていれば全然OKです。 あなたのからだだから、女の子や友達がどう言おうと関係ないんです。 あなただけが、どう管理するかの決断ができるのです。 それは素敵で、立派なことなので、忘れないでくださいね！ 手術の話ですが、あなたは手術をする選択もできます。 しかし、手術にもリスクがあることは把握していますか？費用も数十万円までかかったり、当然手術なので炎症などの問題が発生する可能性が十分あります。 美容整形外科はできるだけ儲かりたいので、これらリスクやコストについて、あまり大きな声で言わないかもしれません。 急いで手術する前に、どんなリスクがあるか、どんな対処法があるのか、納得しておくことも大切です。 あなたがどんな選択をしようと、頼れる情報源から十分に情報収集をしてから決められるといいですね。
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