転生 したら 悪役 令嬢 に なり まし た。 悪役転生(男) 小説家になろう 作者検索

乙女ゲームに転生!? 悪役令嬢が主役の漫画おすすめ6選!

転生 したら 悪役 令嬢 に なり まし た

内容紹介 勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる! シリーズ累計250万部突破! 一迅社文庫アイリスより好評刊行中の『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』 2020年4月4日(土)よりTVアニメ放送開始! STORY 公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。 ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『 FORTUNE LOVER 』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを! ゲームでカタリナに用意されている結末は、良くて国外追放…最悪、殺されてしまう… そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!! 勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。 内容(「キネマ旬報社」データベースより) 悪役令嬢が幸せな未来を掴み取ろうと奮闘するラブコメディ第1巻。 カタリナ・クラエスは頭をぶつけた衝撃で女子高生だった前世の記憶を取り戻す。 ここは夢中になっていた乙女ゲームの世界で、自分は悪役令嬢になっていて…。 第1話から第3話を収録。 転生先が「乙女ゲーム」の世界で、転生した相手がそのゲームに登場する主人公のライバルキャラ。 お嬢様だが我侭で性格が悪く、不幸な結末しか用意されていないことを主人公は知っていた。 西欧風の魔法もあるようなファンタジー世界で貴族社会。 周囲には貴族の子弟や王族の王子様も居る。 主人公のバッドエンド回避のための奮闘が開始される。 所謂「異世界転生もの」です。 原作は長いタイトルから予想できるようにライトノベルです。 黙って暮らしていると殺されるか追放されるかしかない自分の運命。 それを回避するには自分は特殊な能力もなく、高飛車お嬢様は魔法も得意ではない。 つまり「先の展開を知っているという所謂予知能力」以外に主人公に有利な点はない。 しかも、時間経過と共に主人公の知っている展開と現実がずれ始めたので、先の展開を知っているという優位性は失われてしまう。 (名門貴族の家の子供なので衣住食の心配をしなくてもいいという点と財産はあるが) 事実上はゼロからの開始に等しかった。 主人公は自分の努力で運命を変えようとする。 まず自分で勉強して剣術や魔術の腕を上げようとする。 さらには農作業に取り組んで自給自足できるような能力を身に付けようとする。 それは「貴族の令嬢」としては有り得ない位の破天荒さであり、元の展開では親しくなどなり得なかった恋愛候補の男性たちやライヴァルにもなり得る女の子たちの興味を引いていくのだった。 主人公は自分を殺したりする男性キャラたちと積極的に関わりを持って、破滅展開を変革させようとする。 その関わり方は「人間関係で悩む多くの男性や女性たちの悩みを解き放つこと」に繋がり、主人公の周囲に多くの人間を集めることにも繋がった。 それは本来ならゲームの主人公キャラ(プレイヤーキャラ)が担うべき役割だったはず。 それが何と悪役令嬢キャラにシフトされて全く違う物語が紡がれ始めるのだ。 主人公にしてみれば「自分の破滅を回避するための努力」であったのだが、周囲の人間には主人公は「悪役令嬢」などではなく、「喩えようもなく魅力的な女性」に映るようになっていった。 貴族の令嬢という「おしとやかさ」が最良とされる常識的な思い込みをぶち壊す存在が主人公なのだ。 悪役令嬢は決して「類まれない美貌」を備えているわけではなかった。 むしろ悪役キャラとしてキツイ容貌。 だが、中身の温かさを感じた人間にはそれはもう無関係だったようだ。 優位な点がもうひとつだけあるとすれば、主人公は8歳の子供の際に頭を打って前世の17歳の高校生の記憶を取り戻した。 つまり、少なくとも8歳時点では17歳の精神年齢でいられたので、同い年位の子供たちよりも精神的に大人であり、子供の時点では出来ないような気の使い方や根回しが出来たということ。 そのことが同年代の子供たちの人望を集めるにはある程度は有利に働いた点はあったかもしれない。 しかしながら後は基本的に彼女は「徒手空拳」で立ち向かうお話である。 そして最後にもうひとつだけ覚えておいて欲しい重要なポイントがある。 主人公の目的は「あくまで自身の破滅展開を回避して天寿を全うすること」であり、 「周囲の男女キャラと積極的に恋愛をしよう」とは全く思っていないのである。 これが、この作品のひとつの重要な肝であろう。 故に様々な想いが交錯し、周辺の男女を時にやきもきさせ、時に焦らせるのだと心得たい。 さて、皆様お立会いである! 昨今の流行である異世界転生&乙女ゲーム カウンセリング&サクセス・ストーリー要素と 世界各地で長きにわたって語り継がれてきた 異文化交流劇&人情劇文化が融合することによって 生を受けた同名小説をもとにしたTVアニメの 第1話~3話を収録した巻であります。 まさに「転生によって得た能力」ではなく 人柄の良さ+マニア気質&庶民感覚によって 呪われた未来に立ち向かい 自らを守ろうとする事によって 上流社会の暗部に心を蝕まれた人々を 救済する存在となってしまった元敵役ヒロインを ラブ・コメディ&ファンタジー風に描く 「人情派おとぎ話」の幕開けを告げる 一品であると言えるでしょう。 (清廉さによって人々を魅了するリーダーの影には 世界の暗部に繋がる情報を示しつつ リーダーが暗部に染まることを防ごうとする 「サポーター」が存在するという歴史の法則を 無意識に示した作品の一つであるという点も見逃せません。 ) よくある転生ものかと思い観ていたら、他の転生モノとはひと味違う面白さの数々に、気付けばあっという間に1話見終わり、次の話が気になり過ぎて毎週待ち遠しい。 大体の転生モノが、生まれ変わったら強者になったりで物語が進んで行くものが多いけど、こちらはそういったものではない。 あるきっかけで乙女ゲームの中の悪役令嬢に転生してしまい、そのゲームの中のいくつかの登場人物に出会う事で迎えるかもしれない破滅フラグに立ち向かうという物語。 ゲームの中では主人公側ではなく、悪役側設定というのも新鮮! 登場人物がどれも魅力的だし、女の子も可愛すぎる。 カタリナ様の畑仕事姿も魅力的なシーンです笑 これは何度も見たくなるので予約します。

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#25 転生したら悪役令嬢になりました。婚約破棄のイベント、早く来い【25】

転生 したら 悪役 令嬢 に なり まし た

婚約破棄のイベント、早く来い】の連載版です。 上記短編は一迅社様より発売の【悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ! アンソロジーコミック 2】の六話目に漫画版が掲載されています。 登場人物の姿をイメージ通りに、そしてとても素敵に描いていただけました。 電子書籍サイト様の無料サンプルなどでも少し読めますので興味のある方は見ていただければ嬉しいです。 本編は次ページから始まります。 お付き合いいただければ幸いです。 [newpage] 【プロローグ】 ある日不意に思い出した前世と呼ばれる記憶。 今の自分の立場が前世で好んで遊んでいたゲームの悪役令嬢と呼ばれるものだと気が付いた時、私の胸に湧きあがった感情は苦しみよりも歓喜のほうが強かった。 よくあるストーリーのゲームだったと思う。 剣と魔法の国のファンタジー、魔物との戦いが日常にある中世のような世界。 主人公であるプルム=グリーディが嫌がらせにも負けずに王子と結ばれ、プルムを陥れようとした悪役である令嬢は婚約破棄の後に一人だけ従者をつれて国を追放されハッピーエンド。 悪役令嬢の名前はリウム=グリーディ。 主人公の姉にあたる彼女は妹を見下し、陰でねちねちといじめ続けていた悪女としてゲームに登場していた。 今の私の名前はリウム=グリーディ。 あまり会話のない妹の名はプルム。 婚約者の王子の名前はゲームのメイン攻略対象だったユート。 窓から見下ろす町並みも、国や関係者の名前も、私たちの容姿も、すべてがゲームそのままの世界。 ゲームと違うのは私が妹に嫌がらせなどというものをしていないこと。 そしてゲーム中のリウムは何の働きもなく地位を笠に着て威張っていたが、今の私は我が国アルディナの外交官として大きな結果を出していること。 けれど、物語はゲーム通りに進んでいく。 筋書き通りにいかない部分を強引に捻じ曲げ、それを真実として。 プルムはこの国で一番に幸せになることが決まっている女の子。 リウムは彼女を引き立てるための悪役。 この国ではそれがすべて。 そうなることが定められているかのように、誰がどう行動しようともゲームの話通りに時間は進んでいく。 まるでゲームの補正でも掛かっている様だ。 町で向けられる侮蔑の籠った視線とひそひそと交わされる私の悪口、それも身に覚えのないことで。 本来ならば嘆き悲しみ、深い失意の底に沈んでしまいそうなそんな現状を、私はただ喜んでいる。 早く、早くと。 断罪の日が訪れるのを、心の中でずっと願っている。 「リウム様、どうかなさいましたか?」 「ううん、なんでもないの。 ありがとうフィロ」 考え込む私を心配してか横に控えていた執事が声を掛けて来る。 彼が少し首を傾けた拍子に、肩口で束ねられた薄い青色の髪がサラリと流れた。 柔らかく細められた海を思わせる深い青の瞳が熱を含んで私を見ている。 ピシッと伸びた背筋も、細い体を包む皺ひとつない執事服も、私に向けられる視線も、少しだけ低い声も。 伝えることは許されなくても、彼のすべてを愛している。 私の言葉に光栄です、と返してくれる彼の瞳は隠し切れない歓喜でトロリと蕩けそうに細められていた。 私の胸に宿った彼への恋心、フィロも同じ気持ちだと気が付いた時、湧き上がった歓喜とそれ以上の絶望。 彼は私が奴隷商人から買ったことで、私の執事になった。 王族との婚約が許されるほどの家に生まれた私と、奴隷だったフィロの恋はとてもでは無いが許されるものではない。 私の身体はこの国、アルディナの人々が納める血税で出来ている。 動くたびにサラサラと流れる腰までまっすぐに伸びる艶のある薄紫色の髪。 乾燥などとは無縁の白く柔らかな肌。 少し切れ長の瞳も髪と同じ薄紫色で、顔の造作も整っている。 身を包む美しいドレス、美しい調度品の数々と大きな家、高い地位。 それらすべてを保つ事が出来るのは、アルディナの民たちのおかげだ。 彼らが作った農作物を食べ、彼らがくみ上げた水を飲み、彼らが作る服に身を包んで。 国民たちが国に税を納めることが義務だというのならば、私の義務は彼らの生活を守ること。 そこに私の身勝手な感情は許されない。 生まれた時からある高い地位は私の結婚相手を定め、やるべき仕事も定めた。 それを受け入れて国民のために働くことが私に課せられた義務だ。 自分の地位にあったこの国の王子との婚約、家が代々勤めてきた外交官という職。 すべて捨てることは許されないもの。 そのことを当たり前のこととして生きて来たし、疑ってもいなかった。 だからその過程で生まれた彼への、私の執事であるフィロへの想いも押し殺さなければならないとわかっている。 そう、叶わないことは当然のことだと思っていた。 彼との間にある見えない壁は、私が私である以上壊れることのないものだとわかっていたから。 記憶のすべてを取り戻し、この国のことを知るあの日までは。 ……だから、今この時は私がずっと待ち望んでいた時間。 「リウム、君との婚約は解消だ!」 広く美しい広間、美しいドレスを着飾った人々は軽蔑のまなざしで私を見ている。 豪華なシャンデリアの下で、大きな窓から差し込む光に照らされた王子が私に断罪を下す瞬間。 王子の後ろには桃色の瞳を涙で揺らしながら震える可愛らしい少女。 震える彼女を慰めるように王子が彼女の頭を撫でた拍子に、肩の上で切り揃えられたウェーブがかった桃色の髪が揺れる。 物語の主役の女の子が王子の力を借りて悪を裁き、幸せになるための一歩を踏み出すシーン。 次々と王子の口から発せられる私の罪を聞きながら、零れ落ちる笑みを隠すように口元を扇で覆う。 やっと、やっとこの日が、この時間が訪れた。 ずっと心待ちにしていた、願っていたこの日が。 私を庇う様に一歩前に立つ彼の背中を見てこみ上げる感情。 私の唯一、絶対の味方……私の愛するたった一人。 彼と出会ってからこの胸に消えることなく燃え上がり続けた火を、ようやく伝えることが出来る。 待っていた、この断罪の日を。 私と彼の間にあるこの見えない壁を、堂々と取り払うことが出来る唯一の方法。 婚約者だった王子から告げられる、婚約破棄と追放の言葉を、ずっと。 笑い出してしまいそうなのを必死に堪えて、扇を更に口元へ近づける。 まるで自分に酔っているかのように私への断罪を口にする王子を見て、今の私も同じように自分に酔っているのかもしれない、なんて思う。 隠した口元の笑みがどんどん深くなる。 王子の後ろで庇われながら、意識したのか無意識なのか私を見て小さく嘲り笑う妹は気が付いてもいないだろう。 今この場にいる誰よりも私が喜びに包まれているということに。 物語はクライマックス。 この国が望む通り、主人公である妹が幸せになる最高のイベントだ。 悪役である私がこの国を去り、障害などすべてなくなったこの国にプルムと王子の中を邪魔するものなど誰もいない。 ……この国、には。 私を追い出すというのならば、私はすべて持って行こう。 今まで生きてきた中で命を懸けて手に入れたものを。 隣国との交渉で手に入れた水場の配分や、輸出入の税金に関する交渉の結果も。 各国の令嬢との交流で手に入れた、同盟国内で私が結んだ縁も。 何よりも大きく価値のある、魔物の国との繋がりも。 幼い頃、一人きりで放り出された外交の場で、自分の身を必死に守りながら私が築いてきた周辺国との関係。 プルムに対するゲーム補正のようなものが効くのがこの国だけなのは、私にとっては救いだった。 他国の中では、私が外交官だからこそ融通を利かせてくれている人もいる。 それを報告しているはずの、外交時に横にいたこともあるはずの両親すらその事実を忘れていたとしても、それは私がこの国の外交官の令嬢としてのプライドと命をかけて得たものだ。 タダで追い出されてやるつもりなんてない。 この婚約破棄が自分が心から願っていることとはいえ、それはそれ、これはこれ。 私が命懸けで手に入れたものを置いていく義理などない。 必要ならば自分達でまた改めて手に入れればいい。 どのみちそれは他国から私個人への評価だ。 個人への評価はその個人についてくるもの。 私がいなくなった後に当然の様に自分たちも貰おうだなんて虫が良すぎる、いや、貰うことは出来ないものだ。 私のことがいらないということは、私についてくる評価もいらないということ。 両親たちが外交官として同盟を結んでいる国との関係は変わらないのだから、そちらだけでどうにかすればいい。 私が他国の方々に一声かければ少しは融通されるかもしれないが、今の周りの環境でそれをしたいとはどうしても思えない。 もしもこの国の国民たちが少しでも私を慕うなら置いていっただろう。 もしも両親が少しでも私を庇うなら置いていっただろう。 もしも妹が、王子が、少しでも申し訳なさそうにしたら置いていっただろう。 私を追い出し二人祝福されて永遠に幸せに暮らしました、なんて、どうしても許せない。 向けられる敵意に対して永遠に優しくし続けるほど聖人にはなれない。 私と彼が遠くで幸せになった時、あなたたちには試練が訪れるだろう。 ストーリーが終わった後だとはいえ、主人公とその運命の相手だというのならば、ゲーム中のように乗り越えられるはず。 幼い頃から評価されずとも積み上げてきた私の功績、私がいなくなることでその基礎と言えるものが無くなった時。 世間を知らず、感情に流されるままその地位を使うという選択肢しか持たないあなたたちに何が出来るというのだろうか。 たとえどんな理由があろうとも、何度説得しても変わらない理想の世界で生きる婚約者。 甘えるだけで何かを指摘する私を怖がり、悪者にする世間知らずな妹。 そんな妹を可愛がり、私を平気で死地へと送り込む両親。 私の功績をすべて妹のものだと思い込み、私への視線を冷たいものに変えた国民。 ゲーム補正というどうしようもないものがあったとしても、私はもう以前のようにこの国を愛しくは思えない。 尽くすことが当たり前の令嬢という立場でも、向けられる視線で気持ちは目減りし、心はすり減っていく。 だから…… 出て行けというのだから出て行こう。 地位に家名、住む場所、取り上げるというのだから渡してしまおう。 私は彼らの望み通り着の身着のまま、この身に残るものだけを持って、唯一の味方であるフィロと一緒にこの国を出ていく。 幸せになりたい、他国ならばそれが叶うと気づいてからもう止められなくなってしまったこの想い。 少しだけ過去の日々を思い出しながら、私を庇う愛しい人の背をじっと見つめる。 断罪の時が訪れたのは私か、それともあなたたちか。 私の目にはずっと渇望して来た幸せな未来へと続く道しか見えないけれど。

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#24 転生したら悪役令嬢になりました。婚約破棄のイベント、早く来い【24】

転生 したら 悪役 令嬢 に なり まし た

リウムとフィロの新生活【2】 今までの分も休むようにレオス様に言われ、またフィロにも休んでくださいと押し切られるような形で休みにした日。 せっかくだしと、市場は開かれていなかったもののお店巡りでもしようとフィロと手を繋いでファクルのお店を回っていた時、翼を持つ幹部の一人が私を呼びに来た。 アルディナが動くにしてはまだ早いけれど何かあったのだろうか、と急いで広場へ向かった私は、王の前にいた二人の人間に迎えられることになる。 座っていた女性と、彼女が立ち上がろうとしたのか前のめりの体勢になったのを慌てて止める男性。 アルディナの同盟国の集まりの時に出会った他国の令嬢と、その婚約者である皇太子様だ。 彼女はアルディナの同盟国の中では私以外で唯一ファクルと同盟を結んでいる友人で、あの集まりの中では一番気が合う人だった。 婚約者に止められて体を座る体勢へと戻した彼女は、その表情を安堵へと変える。 「リウムさん……本当に、良かった」 「……心配をかけてしまってごめんなさい。 アルディナを追放という形で出てしまったから、あなたに手紙を送れるほどの地位が私にはもう無くて」 「ああ、そういうことね。 しかたがないわ。 でもご無事のようで本当に良かった。 まさか恋人までいるとは思わなかったけれど。 まったく、私の心配はいらなかったようね。 幸せそうで何よりだわ」 「それも報告したかったのだけれど……ごめんなさい」 どうやらレオス様からある程度のことを聞いていたらしい。 茶目っ気たっぷりな笑顔で私とフィロの顔を見て、からかう様にそう言った彼女に苦笑で返す。 身分差が重視される世界はこういうところが面倒だ。 地位がなくなれば、身分の高い友人相手に手紙の一通さえも送れなくなってしまう。 心配をかけているのはわかっているのに、自分は幸せなのだと一言告げる事も出来ない。 ファクルである程度の地位は貰っているが、アルディナでは追放という罰を受けた罪人扱いのため、アルディナ同盟国の次期王妃である彼女たちに手紙を送ることはむずかしい。 ファクルの名前を出せば可能だっただろうが、戦闘能力のない私がファクルの名を使って手紙を出すことで、レオス様たちに迷惑がかかるかもしれないと思うと余計に手紙を送ることは出来なかった。 手紙を目にした人間が何か良からぬことを企む可能性もある。 笑いかけてくれる彼らの顔を思い浮かべれば、彼らに迷惑をかけてまで手紙を送ろうだなんて到底思えなかった。 彼女に関しては同盟相手である以上、必ずファクルを訪れるのはわかっていたので、いつかは伝えられるだろうと思ってはいたのだけれど。 「なんだ、知り合いなのは知っていたがずいぶん仲が良さそうじゃないか」 相変わらず玉座に座って頬杖をついているレオス様だが、今日は女性の姿だ。 露出部分の多い足や胸元が艶めかしくていつも以上に目のやり場に困るが、レオス様は楽しそうに笑っている。 「まあ、確かにお前たちは気が合いそうだからな。 友人なのか?」 はい、という声が示し合わせた訳でもないのに彼女と揃い、目を見合わせて何となく笑い合う。 彼女はなかなか勉強会に参加しないので、交流は主に手紙のやり取りだった。 その手紙が届かなくなり、私が行方不明だと知ったのだろう。 心配をかけてしまって本当に申し訳ない。 「友人同士ならば俺の目の前だからといって遠慮することはない。 普通に話しても構わんぞ」 「はい、ありがとうございます」 普通に、とレオス様は言うけれど、もうすでに私たちの口調は崩れかけている。 ファクルはあまり身分に厳しくない上に、レオス様が堅苦しいのを嫌うこともあってこの国にいる時にはつい気が抜けてしまう。 ファクルに行くと口調がおかしくなってしまうと彼女と苦笑いしたこともあるくらいだ。 同じことを考えたのか少し気まずそうに笑う彼女と視線を交し合う。 そんな私たちを嬉しそうに見ている彼女の婚約者は、先ほどから一言も言葉を発していない。 ファクルの外交は基本的に一人で来なければならないが、その唯一の例外は彼女たちだ。 この国に出入りする人間の中で唯一皇太子の同伴が許される彼女は、車いすに腰掛けている。 友人はファクルと同盟を結ぶことに成功してしばらく経った頃に、事故に巻き込まれて足が動かなくなってしまった。 とはいえ前世の世界よりは性能は落ちるがこの世界にも車いすはあるし、彼女は自国内での評判も良く、事故前と変わらず次期王妃としてファクルの外交も担当している。 しかし、ファクルは道はある程度整備されているとはいえ、国土のほとんどは森の中。 性能があまりよくない車いすでは移動が難しく、もしも周りに誰もいない時に何かあって身動きが取れなくなってしまうのはまずいからと、レオス様は外交などに口を出さないことを条件に婚約者の同行を許したらしい。 そのため彼は普段は余計なことを言わないように、ファクル内では誰かに話しかけらない限りは口を開かないそうだ。 そんな彼のことをレオス様はそれなりに気に入ったらしく、最近は時折雑談を振ったりすることもあるのだと以前彼女が言っていた。 二人は相変わらず仲が良く、政略結婚ではあるのだが、ちゃんと想いあっているのがわかる。 婚約者と笑みを交わしていた彼女の視線がフィロのほうへ向く。 「勉強会の時にお会いしましたわね。 リウムさんの執事だった方よね?」 「はい」 「そう……もう、気が付かなかったわ」 肩をすくめて私のほうを見た彼女にまた苦笑で返す。 前世の記憶が戻らなければ、彼と結ばれる未来を夢見ることもなかったこともあって、私は徹底的に自分の感情は隠していたつもりだった。 だからこそ、レオス様に知られていた時には驚いたのだけれど。 ファクルは特殊な国なので、訪問時にはそういった意味では気が抜けていたのかもしれない。 同盟国での集まりでは気付かれていなかったのなら、まあいいだろう。 「表に出すわけにはいかなかった感情ですもの。 ずっと胸に秘めているつもりだったのだけれど、彼は追放された時に当然の様に付いて来てくれたから」 「ファクルでは身分差なんてないものね。 あなたが幸せそうで嬉しいわ。 おめでとう」 「ありがとう」 久しぶりに穏やかな気持ちで友人と話していたが、レオス様のさて、という声でその時間は終わりを告げる。 その場にいる人々の視線がレオス様に集まったところで、肘をつく姿勢をやめて普通に座りなおしたレオス様が口を開いた。 「今回お前達を呼んだのは、アルディナの件だ。 そのユートとかいう王子の件も含めてだがな。 こちらで何があったのかは今俺が話した通りだが、今度はそちらの話が聞きたい。 確かお前たちは勉強会と言っていたか? 同盟国の集まりで何があった?」 「…………」 レオス様にそう問いかけられて、友人は婚約者の彼と顔を見合わせてから、少ししかめた顔で話し出す。 思い出すのが憂鬱なような、そんな表情だ。 「同盟国の集まりには足が動かなくなってからはあまり参加していませんでしたが、今回は私も参加しました。 今までで一番集まりも良かったのですが、みな目的は同じだったようです。 アルディナがファクルから攻撃を受けた理由、そして安全なはずのアルディナの街道で自国の民が魔物に襲われた理由が知りたいと。 アルディナに問い合わせても返事が無かったので、勉強会で直接聞くしかないと思ったのです。 私は直接レオス様にお聞きしても良かったのですが、ちょうど勉強会が直前に迫っていたこともあって。 念のためにアルディナの街道を使わないように国民たちに知らせを出して、勉強会の日を待っておりました」 「まあ、いくらお前が我らと同盟を結んでいるとはいえ、他の国へ攻撃を仕掛けているところに訪問したいとは思わないだろうな」 そういえばこの二カ月の間、他国からファクルへの訪問者は激変していた。 たしかに私が友人の立場だったとしても、よほどの緊急事態、もしくはレオス様から呼び出されたりしない限りはあまりファクルに近付かないようにするだろう。 レオス様は気に入った人間や仲間に関しては寛大だとはいえ、変に藪を突いて蛇に出てこられても困るし、騒動についてある程度知るまではファクルに近付くのは避けたいと思うはずだ。 「それにしてもリウムの言う通りだったか。 我らとの同盟解消の件は伝わっていなかったのだな」 「はい。 街道を使用していた民がファクルの方からアルディナの人間かどうか確認されて否定したところ、この街道はもう使うなと言われて見逃されたと。 今回は軽い怪我で済んだがどうなっているのか、街道はもう使えなくなったのか……そういった報告や問い合わせが大量にありまして。 ファクルの方々は襲わないと約束した街道では絶対に手を出してこないという信用はありましたし、だとすれば問題があるのはアルディナのほうではないかと皆で話しました」 「我らは約束していない街道では好き勝手にさせてもらうと宣言しているからな。 今回はリウムがアルディナの街道は同盟解消を知らされていない他国の人間が使う可能性がある、と言うから一応確認するように国民に周知しただけだ。 我らとてお前たちの様な気に入っている人間の住む国を襲うのは本意ではない。 それにしても、アルディナは本当に何を考えているんだ? あいつらの立場がどうなろうと知ったことではないが、これで同盟国に死者が出ていればファクル以外の国からも攻撃を受けかねんぞ」 「結果から申し上げますと、あの勉強会でアルディナがファクルに何をしたのかがわかり、また対応も最悪だったことから巻き込まれるのはごめんだと大半の国が同盟解消を申し出たのです。 一番しっかり説明してくれそうなリウムさんが現れず、来たのは新しい婚約者だと言う見知らぬ女性。 その女性もユート様と一緒によくわからない発言を繰り返しますし、話がなかなか理解できずに皆さま怒っていらっしゃいました。 加えてリウムさんを追放した、と言われて全員真っ青になりましたわ。 彼女がいなければファクルとアルディナの同盟はなくなるにも関わらず、自ら追い出した挙句に私たちにそのことを告げていなかったのですから」 「……当日の様子なんかも詳しく話してくれ」 「はい。 正直に申しますと、ユート殿にまともな返事は期待しておりませんでした。 彼が現状をしっかり把握できているとは思っておりませんでしたので。 今までの勉強会でも彼はまた聞きの情報しか持って来ず、おまけにその情報も自分の考えに一致する方の一方的なものばかりでした。 彼が正確な情報を持ってくることはなく、失言を繰り返しては慌てたリウムさんに咎められていることが多かったくらいですから」 ユート様に正確で自分の意見の混じらない純粋な情報を提示しろと言うのは難しそうだし、友人たちの考えにも納得出来た。 アルディナを出たことでユート様の言動の後始末をしなくても良くなっただけでも、相当精神的に楽になった気がする。 「ですので会場ではユート様ではなくファクルと同盟を結んだリウムさんに話を聞こうと話していたのですが、集合予定の時間になってもお二人は現れず……もしやファクルの件で遅れているのでは、と話していたのですが。 一時間ほど遅れて現れたのはユート殿と新しい婚約者だという女性で」 「私との婚約破棄の件は……」 「なにも聞いていませんでしたわ。 事前に新しい婚約者を連れて行くという連絡もなく、警備の人間が戸惑っていました。 彼らはすんなり会場に入れなかったことに怒りを滲ませていましたが、私たちからしてみれば見知らぬ人間をいきなり各国の皇太子様方が集まっている場所へ入れろと言うのは、ふざけているとしか思えませんでしたし」 間違い無くその女性はプルムなのだろうが、重要な場に連れて行くのに連絡の一つも入れなかったのか、と驚いた。 なぜだろう、昔から色々とおかしなところはあったけれど、ここまで妙な選択がまかり通る国だっただろうか。 そもそも他国からの重要な問い合わせに返事すらないと言うのも気にかかる。 王族はユート様だけではない、王も大臣たちもいるし、私たちが生まれる前からアルディナがこんな状態だったとしたら、いくらストーリー補正があったとしても国が孤立くらいはしていてもおかしくはないはずだ。 私が幼い頃はもう少しまともな国だった記憶もあるし、ストーリー終盤が近づいて来たにつれて、国の中が狂ってきているような気もする。 「警備の人間から確認の連絡が来て、色々と話した結果二人を会場内に入れたのですけれど。 いきなり新しい婚約者だと女性を紹介されまして」 ちらりと私の顔を見た彼女が少し言いにくそうに、一度口を噤む。 おそらく紹介された女性、プルムが私の妹だということで気を使っているのだろう。 「私はもうグリーディの家とは何の関係もありませんから。 どうぞ続けて下さい」 「……ええ。 こちらとしては被害が出ているわけですから、その説明をまずしていただけると思っていたのです。 けれどユート様は開口一番、自分の新しい婚約者だと、リウムさんよりもずっと可愛らしいだろう、と女性を紹介し、女性もよろしくね、とまるで友人相手の様に私たちに向かって笑っておりました。 場は静まり返りましたし、彼らに向けられる視線はどんどん冷たくなっていきました。 皇太子様の内のお一人が、『ユート殿は正規の婚約者であるリウム殿を放置して、婚約者でもない別の女性と遊び歩いているという噂はは本当だったか』とお言いになったことでようやく自身に向けられる視線にお気づきになったようで。 そこからはその、ずっとリウムさんの悪口でした。 最終的にリウムさんを追放した、などとお言いになったものですから、会場中の人間から血の気が引きましたわ」 大きくため息を吐いた彼女は、その時のことを思い出したのかひどく疲れた様子だった。

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