ご返事有難うございます。 そうですよね、コロナ菌も参加のオリンピックになる危険が有ります。 オリンピックはスポーツの祭典ですので 安全な環境の元 ちからいっぱい競技して貰いたいです。 現在 感染が拡大中ですので 夏までに薬が開発され 世界中に普及するのは期待できません。 そんな状況で 世界中から潜在感染者が集まりバイキングの料理を食べる。 感染が始まると競技どころの話で無くなってきます。 軽い病気とも云われていますが 感染力が強い? 薬が無い 事で 結構怖い病気と云う事になると思います。 ダイヤモンド・プリンセスの二の舞の責任を執る勇気は 誰にも無いと思っています。 多くの人が開催に納得しないと出来ない話なので 施設も造った事だし延期と云う事が順当な所でしょうか。 予防ワクチンと、ある程度利く薬が判明すれば、開催するんじゃないでしょうか。 世界中の製薬会社が開発競争に参入していますので、おそらく、そんなに時間はかからないと思います。 莫大な利益が見込めますから。 ただ、コロナウィルスはいわゆる「風邪」のウィルスの一種であり、世界中見渡しても「風邪」に利く薬は無い(対症療法のみ)ので、今回のウィルスの薬も、出来たとしても、根絶を目的とした薬というよりも、「重症化しない」「死なない」という感じになるのではないかと思います。 まあ、それでも、それがあれば、インフルエンザや風邪の流行でオリンピックを中止したことは無いのと同様、今回のコロナウィルスで中止する理由は無い、ということになるでしょう。 我が国は、あの原発の状況で、「アンダーコントロール」とか言っちゃうくらいの国ですしね。 個人的には、せっかく理由もあるんだし、これを期に中止にして欲しいと思いますけどね。 こんな災害列島に世界中の人間を集めるような真似をして、大地震でも起こったらどうするつもりなの??って感じですから。 ご返事有難うございます。 オリンピックはスポーツの祭典ですので 安全な環境の元ちからいっぱい競技して貰いたいです。 現在 感染が拡大中ですので 夏までに薬が開発され世界中に普及するのは期待できません。 さんな状況で世界中から 潜在感染者が集まると競技どころの話で無くなってきます。 軽い病気とも云われていますが 感染力が強い? 薬が無い 事で 結構怖い病気と云う事になると思います。 ダイヤモンド・プリンセスの二の舞の責任を執る勇気は無いと思っています。 多くの人が開催に納得しないと出来ない話なので 施設も造った事だし延期と云う事が順当な所でしょうか。 <個人的には、せっかく理由もあるんだし、これを期に中止にして欲しいと思いますけどね。 こんな災害列島に世界中の人間を集めるような真似をして、大地震でも起こったらどうするつもりなの??って感じですから。 > 地方に住んでいて 東京でイベントが有ってもテレビの中での事。 オリンピックが有っても テレビで見る程度。 中止しても何の支障も無いんですね。 東京に多くの人が住む事自体 地震の時には大惨事でしょう。 30年以内に高い確率で起きるのですから 色んな施設を東京に造るのは辞めて欲しいですね。 やるでしょう。 今大騒ぎしてるけど、何がそんなに怖いのか理解に苦しみます。 1か月前から拡大し始めてるけど、日本の死者は一桁をやっと超えたところ。 風邪こじらせて死んでる人のほうが圧倒的に多いわけで… 子供の重症化も1件もなし。 亡くなってるのは結局、免疫力が下がってるお年寄りがほとんどなわけで。 既存の感染症に比べて脅威には思えません。 昨日定期検査に通ってるとある病院の看護師さんと採血中少し話す機会がありましたけど、 もううんざりといった様子でした。 今日本で対策対策と言われてることのほとんどは、 脅威を封じ込めるためというより、何かあった時の責任をいかに逃れるかのためだと思います。 インフルエンザで同じことするのかよと。 蔓延中で収束してないので、現在の状況からしかまだ言えませんが、 現状では毒性で比較すればインフルより強毒とはとても言えません。 毎日ニュースで感染者が出ただの増えただの言ってますが、 その後の経過についてはほとんど触れられてない。 高齢者以外で重症化した率を出せよと。 ウィルスなので突然変異の可能性はありますし、その時に毒性が跳ね上がる可能性はありますが、 あくまでも冷静に数字から考えてほしいですね。 この程度の被害者数で一々社会インフラが止まってる方がよっぽど問題です。 ご返事有難うございます。 <今大騒ぎしてるけど、何がそんなに怖いのか理解に苦しみます。 > 軽い病気と云えばそんな面も有りますが 感染力が強い? 特に薬が無い 事で 結構怖い病気と云う事になると思います。 世界中が怖がっているのですから 一緒に怖がった方が良いように思いますよ。 <やるでしょう。 > ホスト国としては ダイヤモンド・プリンセスの二の舞を考えるとビビリます。 多くの人が開催に納得しないと出来ない話なので 施設も造った事だし延期と云う事が順当な所でしょうか。 <この程度の被害者数で一々社会インフラが止まってる方がよっぽど問題です。 > これは大問題ですね。 一時的に止めても 三ケ月位が限度かと思いますね。 中国からの回帰が進めば良いのでしょうがどうなるのでしょうか。
次の東京オリンピックが異例の1年延期になった。 中止は過去5回あったが、延期は初。 パラリンピックも同様に延期された。 新しい日程は、オリンピックが2021年7月23日~年8月8日、パラリンピックが8月24日~9月5日。 いずれも、もともとの日程と同じ曜日の開催とし、日付は1日早くなった。 新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の世界的な拡大によるもので、やむをえない措置だ。 しかし、たった1年の延期で、果たして開催できるのだろうか。 国際オリンピック委員会(IOC)は3月30日、臨時理事会を開き延期を決めた。 東京2020組織委員会の森喜朗会長が「選手の選考、予選、準備などには一定程度の期間を要する。 輸送、ボランティア、そしてチケットホルダーにとっては夏休み期間中が望ましい。 新型コロナウイルス感染症の状況などを勘案すると1年延期の夏開催が望ましい」と提案、IOCが受け入れた。 3月30日時点で世界の新型コロナの感染者数は79万人。 その後4月末時点では300万人。 死者も4万人から20万人に急増。 感染者数の累計グラフを見ると、延期決定直後、4月に入って爆発的に感染者数や死者数が増えていることが分かる。 日程を協議していた3月末と比べると、感染者は4倍、死者は5倍に激増した。 新型コロナの状況は完全に変わった。 IOCや東京2020組織委員会は、これほどまでに世界的に感染者が増加することを予測していたのだろうか。 発生源の武漢では4月8日、76日ぶりに都市封鎖が解除され、27日に上海や北京で3カ月ぶりに学校が再開。 中国では、すでに「アフターコロナ」のフェーズに入ったとアピールしている。 しかし、マスク着用義務は変わらず、随所で体温測定をするなど、厳戒態勢は続いている。 海外からの帰国者には、依然として2週間の隔離が待っている。 いわゆる感染の第2波・第3波を防ぐためだ。 国立感染症研究所では、およそ5億人が感染したとされるスペイン風邪について次のように解説する。 1918年、北半球の春から夏にかけて発生した第1波は致死性が低かった。 しかし、晩秋に襲った第2波では10倍の致死率に強毒化、さらに翌19年の始めに第3波が襲った、と。 100年以上前の出来事だ。 今回も、そのまま当てはまるとは限らない。 医学は進歩した。 生活も豊かになった。 しかし、逆に世界的な往来は容易になり、グローバリズムは比較にならないほど進んだ。 良きにつけ悪しきにつけ、こうした変化が、今回はどんな結果を招くか、まだ分からない。 中国での経過を見ると、世界で猛威を振るう新型コロナ第1波は、夏ごろにはいったんその勢いを弱めるだろう。 しかし、秋以降、第2波、第3波が襲ってくることは想像に難くない。 もちろん、それを阻止するために2度、3度と外出自粛を繰り返し行うことになるだろう。 仮にスペイン風邪と同じような経緯をたどるとすれば、来年の夏ごろには、新型コロナの影響はだいぶ薄れているはずだ。 東京オリンピックも「開会式だけ」ぐらいなら、開催は可能かもしれない。 問題は完全な形で「競技」が可能かどうかだ。 オリンピックは世界中から選手が集まるスポーツの祭典。 来年の夏までに、季節が逆の南半球も含めて、新型コロナは終息しているだろうか。 しかも、森会長の言葉通り「選手の選考、予選」にも時間がかかる。 それ以前に、自粛で休んでいた体を再起動し、オリンピックに備えてしっかりと練習を積むには、もっと時間がかかる。 現時点では、代表クラスのトップアスリートですら、十分な練習はできていないだろう。 準備には少なくとも終息後、1年程度は必要ではないのか。 来夏の開催には到底間に合わない。 2年の延期が必要だ。 問題はある。 アスリートの年齢だ。 2年はアスリートにとってとても長い。 旬を過ぎてしまう選手もいるだろう。 もっと切実な問題はパラリンピックだ。 進行性の病と闘う選手もいるという。 2年という時間の経過で、競技そのものができなくなってしまう恐れもある。 しかし、マスクをしながら練習し、予選に臨むことはできるのか。 できたばかりで安全性の検証が十分でないワクチンを打って、競技に参加するのか。 しかも全世界から観客を集めて……。 いずれも無理な話だ。 ここは涙を飲んで2022年開催だ。 大会組織委員会はBCNの取材に対して、「新たな開催日程については、大会へ臨むアスリートへの配慮、大会運営サイドの事情を勘案して提案し、IOCも完全に合意したもの」として、21年開催を目指し準備を進めると回答。 新型コロナ対策については、「IOCとは情報交換の枠組みを作り、WHOも参加の上、緊密な連携」をとりながら「関係機関などと密接に連携し、必要に応じて対策について検討を進めていく」とした。 販売済みのチケットに関しても「原則そのままご利用いただけるよう検討を進める」という。 一方、21年開催時の競技会場の手配状況はどうか。 大会組織委員会は「2020大会と同じ会場で、同じスケジュールを踏襲することが望ましい」としながら「会場については、相手方があることであり、慎重に、かつ、丁寧に相談をしていきたい」とし、使用予定の競技会場とはまだ交渉段階であることを明らかにした。 やむを得ない事情があるとはいえ、1度ならず2度までも各競技会場の使用予約を反故にすることは許されないだろう。 交渉の途上なら、まだ間に合う。 森会長は、「再延長は絶対にない」と発言し、2年後に再延期することを強く否定した。 しかし、今は全世界が未曾有の苦難に立ち向かいウイルス戦っている最中にある。 刻々と状況は変化している。 君子であるなら豹変してほしい。 今すぐにでも22年開催に向けて舵を切るべきだ。 (BCN・道越一郎).
次のただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。 書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。 「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。 PR誌「ちくま」2020年1月号より転載。 二〇二〇年。 東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪と略す)の年である。 どうせ正月早々、メディアは五輪五輪と大騒ぎし、それが開幕日(閉会後?)まで続くのだろう。 二〇一三年九月、ブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、二〇年の五輪開催地が東京に決定してから六年。 誘致演説で安倍晋三首相が「(福島第一原発の)状況は完全にコントロールされている」と述べたときから、すでにミソがついていた東京五輪だが、その後もトラブルは続いた。 建設費などの問題で新国立競技場のコンペが白紙に戻り(一五年七月)、デザインの盗用疑惑でエンブレムも白紙撤回された(一五年九月)。 当初は数千億円だったはずの開催費用がみるみる膨らむ一方、フランス検察当局の手で招致にともなうJOCの不正献金疑惑が明るみに出て(一六年五月)、JOCの竹田恆和会長が退任した(一九年六月)。 開催まで一年をきった一九年八月には、東京の夏の酷暑に対する都の珍妙な対策が失笑を買い、IOCのバッハ会長が懸念を表明(一〇月)、マラソンと競歩のコースが札幌に変更された(一一月)。 この先、それでもメディアと国と都はあの手この手で五輪を盛り上げようとするだろう。 どうぞご勝手に。 わたしゃその手には乗らない。 本欄でも一四年、一六年と二度にわたって五輪関係本を紹介したが、さらにダメ押し。 新しめの五輪批判本を読んでみた。 ナショナリズム鼓舞の裏に人権無視 先に全体像を見ておこう。 天野恵一・鵜飼哲編『で、オリンピックやめませんか?』は、巻末に「2020東京オリンピックに反対する18の理由」を掲げている。 以下、少し長くなるけど列挙しよう。 (1)どんどん膨れ上がる五輪開催の費用(招致の際には七三四〇億円だった開催予算は一八年末には一兆三五〇〇億円に) (2)都市計画の変更なしにスタジアム建設はできなかった(神宮外苑は本来、八万人規模のスタジアムを建設できる場所ではなかったが、都市計画の変更で建設を強行した) (3)巨大イベントは利権の巣(スポンサー企業は優遇され、都の所有地に建設中の選手村が、マンション街として地価の十分の一で払い下げられるなど、五輪は金の成る木) (4)オリンピック招致で多額のワイロ(五輪招致委の理事長だった竹田恆和氏がシンガポールのコンサルタント会社に支払った二億三〇〇〇万円は贈賄の疑いがある) (5)ボランティア搾取の闇(一一万人のボランティアは、一日八時間以上、二〇日間の拘束で、一日千円とほぼ無償) (6)野宿者・生活者が排除される(新国立競技場の建設で、都営霞ヶ丘アパートが取り壊され、約二三〇世帯が強制移転。 建設敷地となった明治公園から野宿者も強制排除された) (7)オリンピックのための「テロ対策」(一七年に制定された共謀罪は五輪対策とされた。 組織委は自衛隊に警備協力を要請。 五輪はテロ対策を名目にした治安管理強化の実験場になるおそれあり) (8)「復興五輪」は棄民政策(野球・ソフトボールの会場となる福島の球場周辺は汚染土を詰めた袋の山。 原発事故を終わったことにするため、帰還基準を下げるなどの政策も) (9)アジアの森林を破壊するオリンピック(「木と緑のスタジアム」を謳う新国立競技場はインドネシアとマレーシアの型枠合板を使うため、熱帯天然林の伐採や、住民の人権侵害が起きている) (10)五輪建設現場の現実(短期工の難工事、過重労働、移民労働者使い捨て、賃金未払いなどが必ず起こる。 東京の新国立競技場の建設現場でも過労自殺や死亡事故が報告されている) (11)動員される子どもたち(都教育委は一六年から、幼稚園、小中高校、特別支援学校で「オリンピック・パラリンピック教育」を実施。 ボランティア、聖火リレー、競技観戦に動員される) (12)天皇・日の丸・君が代(「選手の競争であって国家の競争ではない」という五輪憲章の建前とは裏腹に、ナショナルイベントとして「国民動員」の機能を発揮する) この後もまだ反対理由は続くのだが、ここまでの項目を見るだけでも、反対する理由は十分に思われる。 どの大会にも大なり小なり共通する五輪の普遍的な病理ともいえる。 そして……。 (18)世界各都市で反オリンピック運動(一〇年バンクーバーでも一二年ロンドンでも一四年ソチでも一六年リオでも、地域破壊、人権侵害、環境破壊などを理由に反対運動が起こった) 五輪は五輪であるだけで、すでに時代遅れな犯罪性を備えているといわざるを得ない。 中でも特に気になるのは、人権や生活に直接かかわる(5)(6)(8)(11)あたりだ。 たとえば、子どもたちの動員。 同書に収録された「学校現場でのオリパラ教育」(増田らな)は、都教委が一六年九月、小学校四年生以上に配付した「東京2020オリンピック・パラリンピック学習ノート」が書き込み式であることに注目、悪名高き〇二年の道徳副教材「心のノート」との類似性を指摘する。 〈日本人代表選手四人の代表選手メッセージのあとに「東京2020オリパラ大会までの目標」というページがあって、一人一人に記入させる欄が大きく取られています〉。 その下に書かれたヒントは「ボランティア活動」「スポーツに親しむ」「世界各国の人と触れ合う」「障害のある人と助け合う」……。 ほかにも、五輪への取り組みを子どもたちに書かせる、五輪競技を調べ学習の対象にするなど、〈子どもの活動や意見をすべてオリンピックに収斂させていく〉傾向があちこちで見られるという。 それはまたナショナリズムを育てるツールになっているのだ、と。 「復興五輪」の掛け声についてはどうだろう。 安倍首相のあの「アンダーコントロール」発言をターニングポイントに〈いまや、年間追加被ばく線量二〇ミリシーベルト以下は帰還せよということで、被ばくは耐え忍びなさい、我慢しなさいと言われています〉と訴えるのは『で、オリンピックやめませんか?』に収録された「終わらない福島原発事故と被害者の現状」(佐藤和良)だ。 復興五輪の名の下に〈被災者をだまし、国民を動員し、福島原発事故の隠ぺいを図る、事故自体をなかったものにしてしまう。 二〇二〇年までに避難者はいないようにする、被災者の声はかき消される、というのが五輪招致の中身であったのではないか〉。 無償ボラで企業が儲かる いまだに収束していない原発事故を抱え、被災者を抑圧しながら進行する五輪フィーバー。 これ二〇年東京五輪に固有の問題だけれども、同じく固有の問題として、以上の本が言及しきれていない項目もある。 最初にも述べた東京の酷暑である。 本間龍『ブラックボランティア』は、現実的な観点から東京五輪の、特にボランティア問題に肉薄した告発の書だ。 著者は五輪そのものを否定してはいない。 〈そうではなくその権威を借り、一部の者たちが私腹を肥やし、その手段の一つとしてボランティアを利用しようとしていることに強い疑問を感じているのだ〉。 彼の主張は一七年五月に発信した次のツイートに凝縮されていよう。 〈いま外国語を学んでいる学生諸君へ。 これから東京オリンピック通訳ボランティアの勧誘が始まりますが、絶対に応じてはいけません。 なぜなら、JOCには莫大なカネがあるのにそれを使わず、皆さんの貴重な時間・知識・体力をタダで使い倒そうとしているからです。 「感動詐欺」にくれぐれもご注意を〉。 さらに六月のツイートでは〈再度言おう。 全ての学生諸君は東京五輪のボランティア参加をやめましょう。 なぜなら五輪はただの巨大商業イベントで、現在42社ものスポンサーから4000億円以上集めており、無償ボラなんて全く必要ないから。 あなたがタダボラすれば、その汗と努力は全てJOCと電通の儲けになる。 バカらしいよ〉。 公共性を失った商業イベントにもかかわらず、一一万人もの無償の人員を募る。 本来、自発性に基づく行為のはずなのに、「ボランティア教育」という名目で学徒動員よろしく学生を半ば強制的に動員する。 ボランティアとは「志願兵」の意味であり「無償労働」の別名ではない。 加えて夏の酷暑である。 本間龍は、ボランティアとしてシニア層への呼びかけがないのは酷暑ゆえだと述べている。 〈若者なら熱中症は日陰で少し休んでいれば治るだろうから何とかなると考えているのかも知れない〉。 五輪開催時期の東京は「天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」。 招致計画書にそう書かれていたことが曝露されたのは一九年の夏。 気候の点でも招致委は嘘をついていたわけだ。 同年一一月には、都内の公立中高校から六〇〇〇人のボランティアを募集すると報じられ、パソナが時給一六〇〇円でスタッフを募集したことから無償ボランティアとの差が疑問視された。 理念に基づいた反対論に比べると、酷暑やボランティア問題は市民の身体に直結する分、わかりやすく耳目を集めやすい。 もともと無理だらけの大会なのだ。 おそらく今後も、予期せぬ(本当ならば予想できた)問題が次々浮上するだろう。 高見の見物を決め込めばすむってものでもない。 あまりにもリスクが多すぎるのだ。 【この記事で紹介された本】 『で、オリンピックやめませんか?』 天野恵一・鵜飼哲編、亜紀書房、2019年、1600円+税.
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